更なる異能の目覚め2
僕が生き残ったのは2番が死んだおかげだ。
いつもならお母さんもそろそろ帰ってくる頃、2番はお腹が痛いと言い出した。それから体がすごく熱くなって、2番のお腹は焦げたように黒くなった。元々ポッコリ膨らんでいたお腹がさらに膨らんで、2番は2日ももたずに死んでしまった。お母さんは何日たっても帰ってこなかった。僕は、外から鍵がかけられた部屋から出ることもできず、黒く焦げてお腹の膨らんだ2番の死体を見ながら、2番の分のお菓子を齧って生き延びた。
助け出されたのも2番のおかげだ。2番のお腹から凄く臭いガスが出て、さすがに近所の人から苦情が出たことで、警察が来てくれたそうだ。
そうでなければ、きちがいアパートって言われているこのアパートに、多少騒ごうが外から助けが来てくれることなんかない。
警察に助け出された時、僕は1番と名乗った。お母さんはいつも僕たちを1番・2番と呼んでいたからだ。お母さんが僕たちを置いて何日も家を空けるのはいつものことで、僕たちはお母さんが置いていくお菓子を食べ、おまるで用を足して、鍵のかかった部屋で待つのが日常だった。
お母さんは大阪の新地で男といるところを見つかったらしい。今回は帰るつもりがなかったと言っていた。やっぱり2番が死んでくれなかったら僕も生き残れなかったろう。
だから、僕は2番の魂を受け入れた。
2番の魂は死んだときのような黒く焦げた姿をしていた。2番はあの部屋でいつも2人で遊んでいた時のように、僕に寄り添うようになった。
いろんな大人が現れて僕に話しかけてきた。いつの間にか僕は1番ではなくなり元和という人間になったそうだ。おばあさんに連れられてみどり園というところに住むことになった。ここではなんと1日に3回も食事が出る。
でも、やっぱり僕には2番だけで、僕は元和ではなく1番だった。
その日、そいつは2番を指さして言った。
「ところであの子は?」
なんでお前は2番が見えている?2番を僕から取り上げる気か?
ホラーな展開になってしまいました。ファンタジーを目指しているのですが。