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更なる異能の目覚め4
元和君は十日あまりも魂が抜けたようになっていました。口元にもっていけば食事はするし、連れていけばトイレもできるけど、ガラス玉のような目でずっと前を見ているだけでした。だけどある日目の色がすっと沈んで、ぽつりと言葉を漏らしました。
「顔が4つ有った。」
「どんな顔?」
「心配そうだった。こっちを見てた。」
園に戻ると鈴ちゃん・蘭ちゃんを中心にみんなで鶴を折っていました。
よかった。今日はみんなにいいお知らせを届けられる。
ホラー展開でしたが、いい結末に出来ました。園長先生は良いです。
この小説はファンタジーを目指しています。