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93.chapter
「って服とかこだわったことないから好みとかまるでないんだけど」
「お前らしいわー。ちなみに俺も服とか適当」
何で服を見に行こうと言い出したの。
「刻は?」
「私ですか? 多少は判るかもしれませんが……」
レディースに詳しいの? なかなか凄いな。まぁ刻は万能執事だしな……
「じゃあここで適当に泉の服を選ぶか。どんなの似合うだろ?」
「あ、私からお願い。ヒョウ柄のはやめてください」
「そりゃまぁなー」
私の意見に二人が頷く。すると刻が微笑んで、
「お嬢様は色白な方ですし、薄い色のものなどお似合いでしょう。それに季節も春ですし、桜色の服に濃い赤のスカートなどお似合いになるかもしれませんね」
おお。凄いな刻。
「季節とか関係あるのか?」
「はい。春ならば薄い色のもの、夏ならば空色のように涼しげなものが映えるでしょう。秋ならば落ち着いた色合い、冬ならば雪の白に映えるよう、鮮やかな真紅なども良いかと」
考えたこともありませんでした。用意されたものに袖を通してたしな。




