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82.chapter
「……あっそ」
祈はそっぽを向き、「じゃあな」とひらひら手を振ってその場を立ち去って行く。
「やー、流石攻略対象。顔も声も一級品、いたたたたた」
祈の後姿を見送りながら呑気に賞賛を送る玲の足を再び踏みつける。
「泉、潰れるから。それは俺の足が壊れちゃうから」
「……」
「泉? 泉ちゃんー?」
無視。
全く。今回が祈のルートだったらどうするの。
「そんな怒らなくても……悪かったよ」
困ったように玲が眉根を寄せる。
「とりあえず家に向かおうぜ。ここで突っ立ってるのも嫌だし」
そう言って玲は車の扉を開いた。
そろそろ執事が出てきます。
攻略対象ではないんですが……執事っていいですよね←
引き続き生ぬるい眼で見守ってやってください。




