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78.chapter
「えーと」
この話題は苦手なんだけど……どうしようか。
少年のことは、彼が見えない彼女に言っても信じられないだろうし。
「直感、かな?」
「そうなんですの? 結構適当ですのね」
適当って言われた。酷い。
説明のしようがないんだもの。こればっかりは仕方ないでしょう。
「あそうだクリス。今日実家に帰るんだけど、3時解散でもいい?」
「構いませんわ。あと2時間ですのね」
駄々コネられるかと思ったけど、意外とあっさりだ。良かった。
「たまにはご実家でゆっくりなさって。あんな男たちにたかられるのは精神的にきついですものね」
「…………たかる」
その言葉はそのー……何か色々精神的にきついのでやめてください。
「さぁ、ケーキが参りましたわよ!」
先ほどのいたわるような表情も何処へやら、クリスは目を輝かせて運ばれてきたショートケーキを見つめていた――




