78/167
77.chapter
「泉とハネムーンに行ける日が来ようだなんて……夢のようですわ」
「ごめんそれはほんとに夢だと思う。クリス、現実を見て」
現在私はカフェの一角にて【デート】の真っ最中です。
「そんな照れないで」
「クリス、過度の妄想は良くありません。あ、すみませんショートケーキ2つお願いします」
頭に花が咲いて落ち着いて話も出来なさそうなクリスに代わり、注文をいれる。
「クリス~……いい加減戻ってきて~……」
「もう、泉は本当に照れ屋さんなんですから」
神様、私が一体何をしたというのでしょう。こんな辛い人生を送らねばならないほど前世の自分が酷い罪を犯したとは思えません。
「クリス~……」
「何ですの?」
「あ戻ってきた良かった」
ほっと私が息をついた瞬間、
「夜はどこがいいのかしら? やっぱりあの、」
「ごめんほんとに戻ってきて」
この乙女ゲームはそっち側に走らないから。現実見て。
「まぁ、それはそうと泉」
クリスが少し真面目な表情になり私を見てくる。何でしょう。
「バグが起きたらいけないって、そういえばどうしてわかるんですの?」




