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この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。  作者: 天音 神珀
episode.1    この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。
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64.chapter ◆

「いずちゃんの……好きな、ひと?」

「恋愛感情じゃないですけど、好きは好きですよ、幼馴染ですから」


 そう。私には一応婚約者がいる。


 攻略対象になれないどころかゲームには名前しか登場しないほどモブだけれども。


 でもまぁ、個人的には後略対象たちよりも印象が良い。っていうか攻略対象の印象が悪すぎてお話にならない。


「好きじゃないのに、婚約者に、なった、の?」


 いつの間にか婚約者でした。つまるところ仕様でございます。


 まぁ嫌な人間じゃないからいいよ。


「生まれた時から決められていたこと、ですから」


 微笑んでみせると、櫟は表情に(かげ)りを見せた。それから薄く笑い、再び私の頭を撫でて、


「いずちゃん、やっぱりすごく、良い子。でも、無理、しないでね?」

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