55/167
54.chapter ◆
翌日。
朝から私は思い切りこけてアスファルトに抱きつく羽目になった。
あ、勿論偶然じゃありません。ちゃんとイベントでございます。
何のイベント? そう、昨日のあの電波さまのイベントでございます!
……………保健師ってあんな性格だったっけ?
保健師ルートは、プレイヤーがあまり攻略しないせいかほとんどやっていない。というわけで私は彼をよく知らない。確か眠そうで何考えてるのかよくわからない人だったと記憶しますが。
とりあえず、絶対電波じゃなかった。
間違ってもあんな電波じゃなかった。
それとも私が勘違いしてるだけ? 実は電波を攻略するルートなの?
……………な、わけないよね。
「いった………」
「……だいじょう、ぶ?」
ひら、と。
色白で華奢な手のひらが目の前に差し出された。




