表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。  作者: 天音 神珀
episode.1    この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。
39/167

38.chapter ◆

 ……私、今、何されたの?


 ……………え、何されたの?


「んー。お姫様を助けに、騎士参上、ってところ?」


 唯蝶は私を抱き締めたまま笑う。


 現れたのは、私の幼馴染だった。


 東雲(しののめ) 悠珈(はるか)


 シナリオ通りだ。確かにシナリオ通りです。でも。


 あなたは、私がこの変態にキスなんていう嫌がらせを受ける前に出てくるはずだったのですが、何で遅かったのでしょうか。


 おかげで頬には未だ気色悪い生暖かい感触が残っております。


「泉から離れて下さい」


 わー(いさ)ましいねー。でももうちょっと早く来ようねー。


「君、泉ちゃんのなに? 彼氏かな?」


 悠珈はぐっと言葉に詰まったが、正直に首を振って否と答えた。


「違います。しかし長い付き合いですので、助けたいと思うのは当然ですよね?」

「ふぅん、長い付き合いなんだ。幼馴染か何かかな? いいね、可愛い幼馴染がいるのって」

「放していただけますか?」


 悠珈は(かたく)なにそう告げ、そんな彼に恐らく観念したのだろう、唯蝶は私を放した。


「分かったよ。あーあ、残念。可愛い子と二人きりで話せると思ったのに」

「訴えますよ」

辛辣(しんらつ)だねぇ。でも訴えるようなことしてないでしょ?」

「充分強制わいせつ罪で訴えられます」

「小さいのに色々難しい言葉を知っているんだねぇ」


 高校3年生ですよそいつ。


 しかし悠珈は淡々とした表情で唯蝶を見つめるだけで、何も言わなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ