35.chapter ◆
ここはあれか。
わ、私の名前は月華院 泉です、って申告してあるべき姿に戻すべきだよね?
間違ってもこのまま貞○呼ばわりはご勘弁願いたいし。
「あ、あのわ、私、貞○じゃないんです」
まぁ当たり前ですよね。っていうかあの時の私はどうかしてた、ほんとに。
「うん、わかってるよ、可愛い幽霊さん」
「ゆ、幽霊でもなくて」
「じゃあ泉ちゃんって呼べばいいのかな?」
「あ、はい。その通り………………」
…………へっ?
いや待てなんかおかしいぞ。
何故あなたが私の名前をご存知なんですかね。
…………………………バグだ!
バグが起こったんだ私の意味不明の行動のせいで!
どうやってここを突破するべきか。
……よし賭けだ。
もう賭けに出るしかない。
名前を名乗らせれば、本来のイベントを辿ってくれるかもしれない。
「あ、あの」
「なぁに泉ちゃん」
別に聞きたくなんかないけど、聞くしかない!
「お名前……教えてもらえますか?」
「あぁ、やっぱり僕の名前が知りたかったんだ? 素直じゃないなぁ泉ちゃんは。でも素直じゃないのも可愛いからいいね」
あなたの好みのタイプなんか聞いていません。聞いてるのは名前だけです。
「俺の名前は唯蝶。舞篠 唯蝶だよ」
あー、いたな、そんな名前の人。忘れてた。
やる気なさが半端なくて名前忘れていました。すみません。




