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この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。  作者: 天音 神珀
episode.1    この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。
20/167

19.chapter ◆

 いつもと同じ場所。

 いつもと同じ時間。


 彼はいつもと同じセリフで、私を体育館裏に連れて行った。

 プレイヤーは、恐らくこの展開をもう知っているのだろう。初めてプレイしたならともかく、私は彼のバッドエンドも迎えている。だからこれが告白とかそんな甘いものでないこともわかっているはず。


「あ、あの……」


 主人公があまり喋らない。これはお約束の乙女ゲームの不自然な点でもあるが、仕方ないことか。恐らくプレイヤーに感情移入させるための配慮だろう。まぁ喋らずに済むのは楽だからいい。


「えっと……あの、何の用でしょうか?」


 用意されたセリフだと、彼は知らない。そう、攻略対象たちは皆、自分たちの行動がプログラムに基づくものだと知らないのだからそれは仕方ない。


「月華院 泉。高校二年生。趣味は読書。性格は控えめで温容」


 ……え。


 これ、明らかにプログラムの中にあったセリフじゃないんだけど。ん? しかも何か……若干(じゃっかん)ストーカじみてない?


「初めまして、だな。うん。会えて嬉しい」


 あ、気のせいか。このセリフはいつもと一緒だ。


「俺は雪見(ゆきみ) 涼雅(りょうが)


 はい知ってます。何回も聞いたぜ☆


 とか思ってるなんてことはおくびにも出さない。


「俺のことは、知らないよな」

「う、うん……ごめんなさい」

「あぁ、謝らなくていいよ。俺はね」


 彼――涼雅は眼を細めて優雅に微笑んだ。


「お前の、生き別れた兄だ」


 そう言われて私は――


 さして驚きもしないって言うかどちらかと言えば聞き飽きたけど、頑張って驚いた振りをしてみせたのだった。

読了ありがとうございます。

もしもよろしければ、どのキャラがお好きか・或いはどんなキャラに出てきて欲しいか教えて頂けますと幸いです。


ゆるゆるとお付き合い下さいませ。

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