表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。  作者: 天音 神珀
episode.1    この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。
2/167

1.chapter ◆

「もう怖がらなくて良いからな。俺がいるんだから何も怖くない。大好きだよ。誰より誰より大好きだ。愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる」


 えっ。

 何でこんな始まり方? 凄く嫌な予感がするんですけど。


 ちなみに現在の状況。何故か檻の中にいます。


「お前はずっとここにいればいいんだ。俺が一生守ってあげるよ。だから逃げるなよ? ああ、愚問か。お前が俺から逃げるわけないもんな。愛してるよ」


 え、一生?

 これってまさか。




【BAD END  監禁】





「……っつう」

「おつ」


 愛想の欠片もない声音で、少年が告げてきた。ペロペロキャンディを舐めてる姿は大変可愛らしいが、今はそれどころじゃありません。


「ちょ、あの。何で選択肢が一つも出てこないんですか!?」

「プレイヤーがバッドエンドルートをロードしたんでしょ。それぐらい理解したら? その頭はお飾り?」


 私が悪い訳じゃないのに何故ここまで言われるのでしょうか!!


「あの、ほんとにそろそろ、真面目にノーマルエンドを迎えてみたいんですが」

「あっそ」


 少年は興味なさげに呟く。小さい舌を突き出してちろちろとペロペロキャンディを舐める姿はさながら猫のようだ。


「ほら、早く行きなよ。プレイヤーが苛立つでしょ」

「……うぅ」


 そんなこんなで、とりあえずノーマルエンド目指して頑張りたいと思います。


 ……もうバッドエンドルートのロードがないことを祈りながら、いざ、出発ーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ