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この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。  作者: 天音 神珀
episode.1    この乙女ゲームは死亡フラグが多過ぎます。
19/167

18.chapter ◆

 来ました。


 ついに来ました、死刑の時間。


 ……じゃなくてイベント。


 私のイベント時間になったため、皆機械のように与えられたセリフを言わなければならない。そのためか、モブキャラたちも面倒そうな雰囲気になっていた。安心してみんな! Me tooだよ! 最高に面倒だよ私は!!


 なんて考えて先ほどから溜め息が出そうで出せない私に、侑香も与えられたセリフを喋り始める。さも新しい情報のようにして。


「でね、あの女優、そこでこけちゃってー」


 と、そこで。


「月華院 泉という子はいますか?」


 心地の良いテノールが耳朶を打った。耳慣れた声だ。


 それに合わせてクラス全体が声のする方――扉に注目する。それもシナリオどおり。


「……私、ですが?」


 決められたセリフをそのまま言い、私はおずおずと扉の方に視線を向けた。


 そうして認める。


 私とよく似た黒髪。よく似た顔立ち。そして異常なほど整った容姿を誇る――


 私の、実兄を。

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