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第1話「ダンジョン探索」

本編が開始したので、行を少しつめています。

プロローグのみ、行間を広くしているので、第2話以降はこの話と同じような行間となります。

 都心から少し離れた場所、それは見渡すばかりの青々した草葉が生い茂り

たまに吹く風もとても心地のいい、後ろを振り返ればまだ灰色のコンクリートジャングルを

見渡すことが出来るのだが・・・都心と自然が両極端なんだよな、この世界はよ・・・


「光喜、置いてくぞ」


 俺は道端で薬草を探している光喜に言うと、お構いなしに進んでいく


「ふぇ、待ってよ悠夜〜」


 光喜はパタパタとした足取りで俺の後を追ってくる、俺は煙草の箱から煙草を取り出し

ライターを探してコートのポケットを探った。


 ――スライムが現れた――


 そのとき、どうやらモンスターとの戦闘が始まったようだが、俺は気付かず歩き続けていた

そして、グヂャという気持ちの悪い音と、足の裏にこべりつく感触に嫌悪感を抱きながら足元を見た


「チッ・・・最悪だ・・・」


 どうやらスライムを無残にも踏み潰したようだ、これでモンスターとの戦闘に勝利したわけだが

俺の足元には、スライムの破片が飛び散り、少し前の方には目が・・・・いや、この話はよそう。


「よかったね、13Gもらったよ〜」

「うれしかねぇよ・・・」


 光喜が後ろではしゃいでいるが、靴はスライムの肉片に・・・スマン、文章にする気になくなってきた

ともかく、不快な状況になっているのだ、その程度の報酬じゃ割りに合わん・・・

ちなみに、貨幣価値を換算すると1G=約10円程度だ。


「缶ジュース買えるよ♪」

「靴代の方が高いんだよ」


 というか、スライムがなぜ金を持っているのだ、こんな知性の欠片もないような下等生物が

金銭を持っていたところで、有効利用できるとは思わんね、例えスーパーに買い物に来ても

偶然通りかかった勇者様に、スライムというだけの種族差別の前に無残に散っていくのだ

世の中厳しいものだ。


 ――スライムが現れた――


「うぜーーーっ!!」


 俺は手の平をかざすと、そこから黒い闇の球体が生まれ、それは飛んでいくとスライムに命中し

やや青っぽい透明な肉片が辺りに散らばった。

 まぁ、これが俺の魔法なのだ、俺の得意分野は闇属性、呪術、幻術など、普通の魔法も使えるが

やはり、闇属性の魔法のほうが強い、絶対に勇者にはなれないタイプだ。


「容赦ないね〜」


 ちなみに光喜は、俺と血肉を分けた双子であるというのに、光属性と時間操作の魔法が得意という、

武器を持たない俺と違い、腰には立派な剣をたずさえているし、子供っぽいところに目をつぶれば

勇者に見えなくもない、まさに俺たち双子は勇者&魔王みたいなパーティーなのだ。


「悠夜〜、ダンジョン見えたよ〜」


 光喜がニコニコした顔で俺に向かって言う、前方にはレンガ造りのいかにもな地下への入り口がある、

なぜこんなダンジョンに来たか、俺はそんな質問を光喜にぶつけてみた。


「そこに、ダンジョンがあるからだよ♪」


 そんな哲学的な答えは求めていないのだが、そんなことを考えながら光喜の満面の笑みを見る

十数年間一緒にいるが、こいつの考えはどうも読めん。

 まぁ、ここまで来たんだ、歩くたびにぐちゃぐちゃと不快な音を立てるようになった靴代ぐらい

罪のないモンスターたちから奪わないと割に合わん。




 というわけで、ダンジョンの中に入る、壁には誰かが定期的に薪を添えるわけでもないのに

年がら年中燃え続けているタイマツが辺りを照らし、床には誰が掃除するわけでもないのに

苔やキノコの類は生えていない、どういった技術でこのダンジョンを作ったのか是非とも教えて

欲しいものですな。


「このダンジョンの一番奥にはね、魔法の大福があるんだって〜♪

 食べると、魔力が全回するんだよ〜♪」


 光喜がニコニコとした表情で俺を見る、絶対にそれは腐ってると思うぞ、それとも俺の知らない間に

大福は発酵食品へと変わり果てたのか、まぁ、そんなツッコミなどこの世界では無意味なことを俺は知っている

なので、口を出さん、そして大福を口に入れることはないだろう。


 そんなことを考えていると、前方からゴブリン・・いや、インプだったか・・・まぁ、なんでもいいが

何かモンスターが3体ほど現れた。


「ギシャーーーーー!!」


 奇声を上げながらモンスターは一斉に飛び掛ってくる


「○▼★×◇!!」


 一瞬、こいつ、ついに宇宙人とでもお友達になったのかと思いたくなるような呪文を光喜が唱えると

光のバリアが現れモンスターの攻撃を防ぐと、そのあと、光は衝撃波となりモンスターを一掃した


「やったー♪」


 光喜が上機嫌に飛び跳ねる、というかモンスターの質が悪くないか、せめてレベルに見合った

ダンジョンに行こうぜ、だいたいダンジョンの最下層にまでいって、大福という名の消費アイテムじゃ

気合がはいらんだろうが、せめて、伝説の剣とかそういう武器をだな。


 そんなことを考えていると、急に目の前にあった壁が吹き飛んだ、砂埃のせいで視界は防がれ

何が起こったかわからない。


「こんな強い攻撃するモンスターは、ここには居ないはずだけど・・・」


 光喜が砂埃の中でそういう、つまらないと思っていたら少しは楽しめそうだな・・・・

そう思いながら砂埃の晴れた前方を見る。


「ゲッ!!」


 そこには、長い金色の髪をなびかせ、澄んだ蒼色の瞳をした少女がいた

俺はこいつを知ってる・・・・かわいい娘なのだが、できれば会いたくなかったよ。

今回は、2人の能力をさわりだけ紹介しました、これから少しずつでもわかってもらえればいいです。

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