表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/59

【外伝】魔女エルサ・フェルム②

第二話



「帰ってきたら、将来の話をしよう」


ジンはそう言って帰ってこなかった。

出世すると思ってたんだけどなー。

もったいない。


魔女殺しとかいう魔女が現れて半年。

私ら新任魔女は前線から下げられ、以前よりはゆっくりさせてもらってる。

前線も元に戻ったし、ナギも無駄死にじゃん。


そうナギと、あのリブルムンドの女。


思い出す度にいらいらする。

忘れたいから男に抱かれるけど、なんでかな。

やっぱり思い出してしまう。


あーいらいらする。

アンもジーナも、ナギはあーだったこーだった。

だったら軍抜けちゃえよ。

めんどくさい。


何食べても、何飲んでも味がしなくなった。

ナギとあの女が頭にいるせいだ。


決めた。

もう辞めよう。


魔女として出世したってどうせ楽出来ないって分かったし。

魔法陣使えないように刻印掘られたって結婚くらい出来るでしょ。


ーーー


通達

エルサ・フェルム魔術兵

貴殿をアレキサンダラス派遣部隊に任命する

作戦会議に参加されたし

以下日時


ーーー


「これってさ、魔女殺しのことだよね。そいつがアレキサンダラスに攻めてくるからってなんでブルーシアの私たちが行かなきゃなんないの?」

「売られてんだよ。私たち。あーもうこれ終わったら辞めるようかな私」

「ねぇエルサ、さすがにダルすぎない?」


アンとジーナと初めて意見があった気がした。


「うん。私もそう思ってたとこ」

「でも魔女の退任ってめんどくさいらしいよー」

「魔法陣使えなくなるように、なんか身体に彫られるんだっけ?ほんと最悪」


あ、そうだ。

どうせこの国離れるんだ。


「ねえ、アレキサンダラスでバックれない?」

「エルサ言うねー」

「でもアレキサンダラス厳しいらしいよ。国民きっちりID管理されてるって。捕虜にでもなるー?」

「リブルムンドでいいじゃん。都市部以外は無法地帯らしいよ」

「エルサいいのー?そんな田舎暮らしで。でもそれでこの状況抜けられるならアリかもなあ」


戦争が落ち着けば、IDなんかどうにでもしてみせる。


もう嫌だ。

こんなところ。

でも、リブルムンドにはあの女がいる。

まぁ、もう死んでるか。


次の作戦でもう抜けよう。

アンとジーナ使ってでも。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ