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第七章 I will know that you are no dreamer⑤

第五話 「ラグ君」




……。



……。




ーーー


そこは、亜空間の深淵。


ラグ君、死んじゃった。

殺しちゃった。

撃った。

わたしが、撃った。


会いたい。

会いたいよ。


『どんなひと?』


かわいいひと。

かっこいいひと。

やさしいひと。

つよいひと。

たいせつなひと。

だいすきなひと。

わたしのだいすきなひと。


『どんなすがた?』


かおがあって。

からだがあって。

てがあって。

あしがあって。


『つくって』


『みせて』


うん。

こうなってて。

こうなってて。

あれ。

ちがうな。

もういっかい。

こうなってて。

こうなってて。

ちがう。

もういっかい。

もういっかい。

もういっかい。

できるまで。


ーーーどれもちがう。

ぜんぶちがう。

わかんない。


『あいにいく?』


うん。

あいにいく。

ねえ。

あなた。

あなたち。

このにんぎょうにはいって。

みんなでさがそう。


『だれを?だれをさがすの?』


えっと。

かおがあって。

からだがあって。

てがあって。

あしがあって。

そうだ。

おにのひと。


『どこにいるの?』


どこ?

わかんない。

いこう。

いこうよ。

さがしにいこう。

あいにいこう。

あいたいの。

あいたいの。

あいたいの。



『いいよ』



ーーー


魔女城だった物は力を失ったように、地に落ちた。

「学校」は空間を歪め、その巨体ごと消えてなくなった。


ーーー


魔女城崩壊の直前。

ラグ・グニルは教会前広場で無数の魔獣と戦い続ける。


「痛くねぇ!全然痛くねえ!なんぼでも来いよ!獣ども!」


白銀の戦士は電光石火で戦い続ける。


「教会には絶対行かせねぇ」


その時、眼前の「宿舎」が粉々に吹き飛ぶ。


「ミレイ?」


次の瞬間、足場が崩れる。


「!!!!!」


爆発のような衝撃がラグを襲う。


魔獣の骸にまみれて、漂う身体。


細く薄くなる意識が、眩い光に覆われた。


ーーー


どこだ?

ここは?

ミレイは…ミレイ?

そうだ。

守らないと。

魔獣から。


ーーー


魔獣。

いた。

武器もってる。

魔獣。

殺せ。

ころせ。

はしれ。

なぐる。

つぎ。

はしれ。

なぐる。

つぎ。


つぎ。


つぎ。


ーーー


じゃまだ。


ぜんぶじゃまだ。


ころせ。


ころせ。


ころせ。


ころせ。


まもるんだ。


おれが。


ころせ。


ころせ。


ころせ。


ーーーころせ。


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