↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷の鳴る帝国  作者: 葉月 優奈
四話:赤雷のママラガン
PR
49/56

049

雷鳴師の中で、一番背が高く若いグラ。

武器の扱いは、どれも手練れのグラ。

帝国の中でも戦いに優れたグラが、僕の背後に立っていた。


だけど持っているのは、彼が生弾扱う銀製の武器ではない。

それは無機質な針を握り、僕の背後に立っていた。

影のある顔で、僕を見ていた。


「教えてくれ。君が、ワイヒラウ将軍を倒したのか?」

「無論だ。最もワイヒラウ将軍だけが、邪魔ではない」

「僕たち雷術師を裏切って……」

「初めから、俺は雷神だ」堂々とグラは、はっきり言い放った。

少し遠くでイグあるは、身構えていた。

傷だらけのイグアスも、明らかに嫌悪感のある顔を見せていた。


「では、君がフェードを滅ぼしたと?」

「ああ、フェードか。確か三英雄が眠る滅びし町」

「そこを滅ぼしたのは君か?」

「多分な」

「ずいぶんと、他人行儀な言い回しだな」

僕はそれでも、怒りを殺して向き合っていた。

グラは、どこまでも悪びれた様子がない。


既に、グラは大きな針を振り下ろそうとしていた。

それに反応して、僕はトレノを抜いていた。

抜いたトレノが、長剣の形で針を受け止めた。


「残念だよ、ダンタリオン」

「まさか君が、赤雷の雷神ママガランだったとは」

そんな針を持つグラに、突然雷が落ちた。


赤い雷を見た瞬間、僕はバックステップで離れた。

赤い雷を頭から受けて、グラの顔つきが大きく変わっていた。


「そうだとも」雷に打たれたグラは、笑っているようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。