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雷の鳴る帝国  作者: 葉月 優奈
三話:姫の情報と雷の結界
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僕もの持って居る剣は、雷鳴剣(トレノ)

機械仕掛けの大剣は、いくつもの姿があった、


ある時は、二股の剣。

またある時は、長い槍のような剣。

短い小剣になることもあれば、広い刀身の剣にもなった。


単純な力勝負では、グリズリーに到底かなわない。

獣のような反応も見せるグリズリーに、僕は受け止めていた。


だけど、つば競り合いは確実に押されていく。

後ろに下がらされた僕は、それでも冷静に見ていた。


(この感覚は、普通の獣じゃない)

グリズリーは、どこか怯えているようにも見えた。

力で圧倒的に上回っていても、なんだか不安を感じさせた。


「助けて!」

「え?」

グリズリーから、絞り出されたのが女の子の声。

聞き覚えのない声だけど、僕はじっとグリズリーを見ていた。


(赤雷、女の子の声。時折見せる、不安そうな顔と声)

力で押された僕だけど、冷静にグリズリーを見ていた。

僕の背中には、大きな木も見えた。


(これって、赤雷の情報か?

もしかして、姫の情報がこのデスグリズリーに入っているというのだろうか)

赤雷は、情報の上書きができる能力があった。

意識レベルと、知識レベルの上書き。


その変更で、知能の低い魔物を操ることができた。

その能力は、やはり赤雷ママラガンの強さも影響していた。


(姫は、ママラガンに会った可能性が高い)

僕は一つのことを、推測した。

でも、今はそんなことはどうでもいい。

ママラガンの強さと知ったら、このグリズリーの強さは警戒しないといけない。


僕を、力で吹き飛ばしたグリズリー。

吹き飛ばされた僕は、木々ではなく森の外に出ていた。

そして、森の外はすで帝都ランザーを守る城壁が見えていた。



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