表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷の鳴る帝国  作者: 葉月 優奈
一話:青雷のベルーナ
13/56

013

マグワは、雷神ベルーナだ。

そもそも雷神は、普通の人間になりすましているのは普通だ。

雷神は魔物を探し、針を刺さないといけない。

雷を落とし、その雷の力を持って魔物を雷獣に変化させるからだ。


だが、雷神は大きな欠点があった。

雷神は雷を落とさないと、力を発揮できない。

そのため、僕はトレノを抜いてすぐさまマグワに近づいた。


当然僕らを警戒したマグワは、僕らから走って逃走していく。

雷獣になる魔物がいなければ、雷神はただ逃げるしかない。

雷鳴師を知っていたマグワは、行動が速かった。


「イグアス、逃がさないで!」

「オーケー」拳銃を両手で持ち、発砲。

逃げ出すマグワの足を、狙った。


しかし、必死に走っていくマグワが逃げていく。

銃弾は、外れてしまった。


「絶対に、逃がさない」

僕は逃げるマグワを、追いかけていた。

雷神であるマグワを、ここで逃がしてはいけない。

マグワの家は、奥にある屋敷だ。


明かりがぼんやりついていたあの家に、マグワを逃がしてはいけない。

あそこには、いくつもの雷神の証拠があった。

逃がしてしまえば、証拠の隠滅をする恐れもあるからだ。


「逃がさないよ!」

僕は、走って追いかけていく。

マグワは、必死に逃げていた。

逃げながらも、周囲を探していたものがあった。


「なにか、ないか?雷獣になる魔物は?」

焦っていたマグワ。

ここは田園地帯で、のどかな場所。

魔物どころか人はいなく、いるのはカエルぐらいだ。


だからマグワは、ある一か所に針を投げた。

投げた針が命中したのは、田んぼにいたカエルだった。


針が命中した瞬間、雲からゴロゴロと音がした。

音と同時に夜の田園地帯が、急に光った。

光った瞬間に、僕とマグワの間に一匹の大きなカエルが姿を見せていた・

青雷と同じように、青い雷を帯びながら。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ