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前奏 ~ 変革
白いミルクのような朝靄と、辺り一面に揺蕩う、しっとりと濡れた霧。
格調高い大聖堂、王族の風格を現す宮殿が、運河を囲うように誇り高くちりばめられ、街を象徴する巨大な時計塔がそびえ立つ。
長い歴史と遺跡が造り上げた都市から離れた周辺には、石炭という糧が燃えた痕……仄かに曇る煤煙が、流れ漂う……
これが、英国。イギリス――ロンドンの冬。
この荘厳で由緒ある地には、夢を叶える希望に溢れ、沢山の貴重な出逢い、厳しさ、そして……酷な現実の痛みがありました。
世界中が震撼し、狂気と闇に呑まれていく最中、激しく萌える深緑に心震え、切なる甘さに揺さぶられ、深く落ちていった、朱く、蒼い日々…………
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