前へ目次 次へ 44/45 44 生ビールのジョッキの脇にハムスターのぬいぐるみを置くぺこ。 この旅の間中、ぺこはずっとぬいぐるみと一緒だった。居なくなった美子の代わりに連れて来たのだと。公私にわたり仲が良かった二人だ。ぺこは行く先々で必ず美子を同席させていた。美子の幸せを誰よりも望んでいたぺこだったから。 「お疲れさま!」 組長の最後の乾杯の音頭。そして、もう腹いっぱいのはずなのに組長は大盛りの唐揚げを注文。 「今更腹減ったんかいっ!」