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第6話 「コミュテー滅亡の危機とアトラスの能力の真実」


アトラスは、試験終了後も、複雑な気持ちだった。難しい問題も多く出た為、受かったかどうか不安に陥っていた。


「アトラスどうじゃった???」


ゲルステンビュッフェルは、試験の出来がどうだったかをアトラスへ質問してきた。


「なんとなくできた問題もあったかな??わかんねえよ、それに、何がどうなってんのか、さっぱり!!」

アトラスは、微妙な顔つきで言った。どうやらほんとに落ちたかもしれないと思っていた。


「お前は大丈夫じゃ。マリンアビリティが、他の海兵達より強いからなぁ。」


マリンアビリティという単語も初めて聞いた。何かの能力の名前であろうか。


「マリンアビリティってなんだよ??」


「海底人が持つ超能力の事じゃ。強いアビリティを持つものほど、超能力を強化する事ができるのじゃよ。海底人の中でも特化して強ければ、一等海兵へなれるものもおるんじゃ。」


ゲルステンビュッフェルは、そう質問した。


「海兵は、一等の方が、力が強いのか??」

アトラスはやっと理解してきた。

そろそろ発表の時間ではないのか。アトラスは気になり、ゲルステンビュッフェルへ質問した。


「なあ、そろそろだろ。受かったのかな」


「どれどれワシが結果を見てきてやろうかなのぉー。」

ゲルステンビュッフェルは、隣の教室へと消えていった。

そして10分後、


「アトラス、良かったぞ。合格じゃ!!!」


「え???嘘、まじかよ!!!」

アトラスはあまりにも予想外の結果だったので驚いた。

まさか合格するなんて、その知らせを聞いた時、これから来る地獄のような日々に耐えなければならないのをアトラスは知る由もなかった。


「アトラス・ブルキエスタをなぜ合格にしたのじゃ??」


その夜、ゲルステンビュッフェルは海兵のバーで酒を飲んでいた。

海兵の同僚、ルナブルガンに聞いた。


「ああ、あの陸上人か、どうやら圧倒的にマリンアビリティが高くてね、筆記試験の方は、あまり出来が良くなかったのだがね。体力がありそうと見て、合格にしたよ。」


「ルナブルガン、アトラスは、我々に反抗的じゃ。入隊させたところで言うことを聞くとは大抵思えんのじゃよ。」

すると、ルナブルガンは、持っていたバドワイザーを机へ置くと言い放った。


「ゲルステン、君は、アトラスの肩を持つのかな。今ブルークーヴァンと戦う為には、強いアビリティを持つものが必要なのだよ。反抗的なのはしょうがない。大事なのは、入ってからだよ。我々がそのアトラスとやらをどれほど、信用しておるかだ。じゃなければ魚人はおろか、戦争に勝つこともできやしないよ。ところで、あのアトラスという陸上人だが、どうやらソードアビリティが、常人の5倍以上も強いのだ。どうだ鍛えようがあるぞ。」


マリンアビリティには、ソードアビリティという能力がある。いわゆる剣術の事で、強ければ強いほど、その腕が上がるのだ。


「第2次黒海戦争が終わったって言うのに、わしらの平和は来ないんじゃからな。」


アトラスは、寮へ戻った。どうやらここがこれから暮らす事になる部屋らしい。

だが、そこはあまりにも汚く、これから2年以上生活するとは思えないほど。

ふと、陸上の事が気になった。


「みんな、どうしているのかな??」

ふと、思い出しそうになったが、何故か1番親しかった人のことが思い出せなかった。


(貴詞、、、)


えっ、頭にそう呼ぶ女性のことが浮かんだが、、。

あれ、と思った。


翌朝、6時頃、アトラスは叩き起された。

ゲルステンビュッフェルによる怒涛の叩き起しだった。


「アトラス、起きるのじゃ!!起床じゃ!!今日は、朝からナルティ・ミダリナ市へ遠征へ行くのじゃからな。」

ゲルステンビュッフェがいうには、どこかの市なのだろうか。

ナルティ・ミダリナ市という名前は聞き覚えがなかった。

なので余計に気になった。


「その街ってどこよ??」


「コミュテーの中の市じゃ、ここから車でそうじゃな、30分もすれば着くんじゃないのじゃな??」


「ナルティ・ミダリナ???、変な名前だな。そのもあれか、コミュテー国の一つなのか」


「そうじゃ、コミュテーの都市の一つじゃからな一応特使として、わしらも派遣されたのじゃよ。」


ゲルステンビュッフェルは、そう言い放った。

海兵の中でも、市へ出向する、海兵を特使と呼んでいる。

外へ出ると、海兵将軍がいた。なんという事だろうか、その将軍らは、いかにも軍隊の厳しそうな将軍である。

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