第2話 「ブルキエラ海原での戦争」
黒海の、最深部の遥か下には、10の国が散らばっていた。それぞれ、BLACKOCEANの頭文字を取った国であったが、その国同士は、黒海の統一を巡り、戦争していた。
それぞれの国は恐るべき核兵器と超常能力を持つ能力者が集められていた。
コミュテー王国に隣接するブルクーヴァン国では、魚人族や魔魚人族を味方につけていたため、コミュテーの兵士の多くは戦争で命を落とした。
貴詞が病院へ軍隊病院へ連れていかれている
頃、コミュテーのブルキエラ海原にて、魚人族、魔魚人族とコミュテー兵士は戦っていた。
魔魚人族の1人、ブルキッシュは大剣を握り、多くの兵士を殺戮していた。
「全く、こんな雑魚ぶっ殺してるだけじゃ屁が出るぜ、おらおらよォ!!!!」
30人もの海底人を殺したのだろうか。首を斬られた海底人もいた。
「全く、こいつは好戦的すぎて手に負えないぜ。しかしこういう雑魚しかいねえとだんだん飽きてくんだよなー。」
同じように魔魚人族の1人、ヴェルファイアは呆れながらも棒を振り回しながら殺戮していた。
コミュテー兵士ケルヴィト、オトゥール、ヨハペネダ達は、銃の照準を合わせながら、銃を撃ち魚人やブルクーヴァン人を撃ち殺していたがその数は多すぎるあまりだった。
「畜生、こいつら数が多すぎる。」
「とにかく魚人は大したことないやつが多いが、魔魚人は要注意だからな。奴らは超能力を持っている。とにかく先手を取られないことだ。」
コミュテー兵士の1人、ケルヴィトは、銃の名手であった。
コミュテー兵士の中でも早撃ちの名人である。
海底で水圧銃を用いるのだが、その速度は陸上で使われる銃の3倍ものはやさである。
「コミュテー兵、死ねーーーー。」
「消えろーーー、人間共覚悟ーーーー」
「コミュテーーーーー兵!!!」
「魚人の勝利だーーーー。」
魚人達は銃を撃ち、槍を持つものもいた。
コミュテー兵士は海馬に乗り、魚人を斬り刻んでいく。
「ヨハペネダ、ここは別れようではないか。」
オトゥールは、3手に別れることを決意した。目指すは、敵の大将ブルキッシュと、ヴェルファイアの暗殺である。
「よしいいな!!!」
ヨハペネダは、剣術の達人であった。魚人達の大軍に一斉に突っ込んで行く。剣先は、魚人の青い血が一切かからなかった。
「おらおら、大将どこだこらーーーー。」
「大将は相手にさせんぞ、俺が相手だ。」
魔魚人族のジュードがヨハペネダの前へ現れた。顔にはサメだった頃の名残がある。
「ほう、お前を相手にしてる暇はないんだがなー。覚悟しな、魚人野郎!!!!」
ヨハペネダは飛び上がるとジュードに斬りかかった。しかしジュードはそれを一瞬で躱すと、ヨハペネダの首を吹っ飛した。
ヨハペネダの胴体からは赤い鮮血が飛び散った。
そのまま、地面へ落ちると、ジュードはヨハペネダを喰い尽くした。
「なんだよまずいじゃねーか!!!!」
「ヨハペネダ!!!!」
ケルヴィトはヨハペネダの海圧が感じられなくなった異変に気づいた。
「ヨハペネダが死んだ!!!魔魚人に殺されたかも!!!」
「何!!!くそーーーーー。」
その頃、エイの魔魚人のジュビアは獲物を見つけたようだった。
「人間の血が欲しい、あたしもーー人間の血がーーーー。」
ジュビアは、ケルヴィトの方へ向かってきた。
「見つけたー、あたしの獲物よぉ〜!!!血を食わせろ、人間ー」
ジュビアは、飛び上がると、ケルヴィトに殴りかかった。
ジュビアの腕にはなんでも切り裂く、ナイフが付いていたのを誰が気づいただろうか。
「人間の男、発見、あたしの獲物、あらいい男じゃない!、ついでにこいつで死ぬけどね。」
ケルヴィトは、右腕に、ジュビアのナイフが直撃した。
「血が欲しいなら、人間じゃなくて、魚の血でも食うんだね。」
ケルヴィトは避けながら銃を構えるとジュビアを狙って撃ち始めた。
ジュビアは、弾を避けながら、ケルヴィトに狙いを定めた。
両者はとても素早い速さで動き回る、どちらもスピードに特化していた為、その素早さについていけなかった。
「これで終わりね、トルネードスライサー!!!」
ジュビアは、構えると、すごい速さで、風が地面を巻き、ケルヴィト目掛けて襲い掛かった。
「これに当たれば、あんたの体も木っ端微塵ね!」
「見えた!!」
ケルヴィトは、素早く移動すると、ジュビアの死角から、一斉に連続射撃を放った。
「何!!」
無数の弾丸が、ジュビアを直撃した。そしてジュビアは自分の身体にトルネードスライサーが直撃して、ジュビアの身体は木っ端微塵になった。
「畜生!!魔魚人の奴ら一体何人いるんだよ!!」
その頃何台もの戦車が平原に向かって走り去っていた、戦車は、ブルキッシュの暗殺を目的としていた。
中尉のダラスの命令で、戦車には、二等兵、一等兵達が乗車していた。ダラスの戦車mgzーx
「中尉、ヨハペネダ一等兵が、魔魚人に殺されたとのことです。」
ダラスの元に、そのような連絡が入ったのは、ヨハペネダが死んで、15分がしてからたっだ。
「そんな、ヨハペネダ!!!」
「やっぱり奴らは
「ヨハペネダ!!
死んだか。なんでことだ。」
ダラスは落胆した。ヨハペネダはダラスの部下でもあったのだ。
「一等兵に次ぐ、くれぐれも自分の命だけは、守ってくれ!!ヨハペネダ一等兵を讃えて!!!」
ダラスは、部下の命の最優先にして声を大にして言い放った。
「は!!!全速前進!!!」
「かしこまりましたー!!!
各戦車隊のメンバー達は、ダラスの言葉にそう答えた。




