表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/21

第17話「帝国議会」


ブレウスマ卿は、ワインを飲んでいた。そうこのワインは血液で作り出したワインだ。ここに集められ無惨にも殺された海底人達は、憐れな最後を遂げていくのだ。そんな中、ルドゥリナブーは言い放った。


「いよいよ戦争の時は近いのだよ。君達魚人と協定を結び、新たなる帝国を創成したということにかつてベリュドラ様が作り出したベステフィル帝国を超える新たなる世界の創造。どうだね。いよいよ新兵器を開発した。魚人のプログラムを元に作り出した新型殺人兵器Zevionnの存在だ。」


「ミシェルとか言いましたな。あのアルティアンの帝国の生き残りの娘ですよ。奴は、何故殺さないのです。」


「ミシェルは美しい、殺す価値もないに等しい。殺すのは、人間でも構わないのでしょう。

いよいよ戦争の時は来たようですな。」


「Tidazikulitsa mobisa. Izi zitha kupha zida ndi magulu ankhondo kupha anthu, kuti apange zaka za asodzi. Otsika kwambiri a ife ndi okwanira. Ndizotheka kupha anthu. Eya Sir Breusma.


《我々は極秘に開発した。人類を確実に殺すための兵器と兵員を、魚人の時代を作り出すために、これは確実に殺せる。我々の中でも最下層の奴らで十分。人間共を殺す事は可能だ。そうだろブレウスマ卿。》」


そういうとディゼビス卿は、丸められた文書を渡した。そこには3日後にコミュテー、そしてスィークル、アリュテシアの3つの国に送られるであろう最下層魚人(ジュヴォアヴェルディナ)の詳細が記されていた。最下層魚人は、知性を持たぬ人間の捕食のみを行う、大多数の魚人の事。それらのほとんどが、イルカやクジラなどの哺乳類を元に生み出されている。

そして人間を食い尽くす事で頭や目などの一定の部位が増殖する事が報告されている。鮫などは頭が増えたりする。

そして中等魚人(フォルスタディヴェローメ)に多いのが鮫やシャチ、タコなどの魚人だ。


「ルドゥリナブー様?明日行われる帝国議会にてその全ての全容をお話致します故。」


ディゼビス卿は立ち上がると、ルドゥリナブーに会釈した。そして翌日、帝国議会がついに行われる。

翌日、ミシェルは礼装に着替えていた。各国の王族、皇族、大臣が一斉に集まり、会合を実施する。

朝早く、アトラスは軍服に着替え外で待機していた。ミシェルと総理大臣のロイデン・デュヴェールは、準備を整え、宮殿から姿現した。魚人や暗殺を行うスパイ達が、襲撃しないように多くの護衛が着いていた。


「アトラス、、まあ本当に来てくださったのですね。」


ミシェルは感激した。アトラスは前日に覚悟を決めていた。それはディゼビス卿の暗殺だ。帝国議会に忍び込み、会合中に発信機をつけ帰り際に追跡するという計画だ。用意周到に行わなければ自分の命が危ない。


「ディゼビス卿やブレウスマ卿などの奴らが女王陛下に指1本触れさせませんので、私を信用なさってください。女王陛下。もちろん奴が女王陛下に何かするのでしたら私が許しませんから。」


アトラスは、ミシェルにそう言った。

やがてしばらくすると帝国議会が行われた。アルティアン帝国やベステフィル帝国から内戦で独立した帝国国家の首脳達が集まっていく。

そしてついにブルクーヴァンの暗黒卿ルドゥリナブーが姿を現した。そしてそれについでディゼビス卿や、ブレウスマ卿も姿を現していく。

ディゼビス卿は、身長が4m近くにもなるウツボの魚人で見るからにその姿が恐ろしかった。

そしてルドゥリナブーは、ミシェルと目を合わせると挨拶をした。


「これは、これはミシェル皇女。大変お待たせ致しております。帝国議会にお越しくださるとは、お父上の件で、自暴自棄になられたのですかな??」


「ふざけないで下さい。父のことだって一度たりとも忘れた事はございません。私は、父の意思を引き継ぎ、この世界を頑張って築きあげたのです。馬鹿にしないで下さい。」


ミシェルは、ルドゥリナブーの挑発に対して怒りを表した。そして、そんな中、ルドゥリナブーは、話を始めた。


「いよいよ、レオペフェウスが復活し時、、世界の何かが変わる時がやって参りましたぞ。我が国の実働部隊の661部隊が動きし時、ブルクーヴァンの名が世界へと轟かす事態なのですぞ。我々はここにブルクーヴァン大帝国を作ることを宣言致します。そして我々の偉大なる皇帝デュベルス帝が望む、破壊主義、、反社会主義の世の中を作る為にですな。」


破壊主義こそがブルクーヴァンの真なる目的であった。自らの国家に反逆する者は、喰う事で、蹴落としていく。そしてついにブレウスマ卿が立ち上がり、献上品を差し出した。


「Ndi chinthu chopangidwa ngati chopereka pamwambo wamalonda (Le Pravalima) Zowona ndi thupi laumunthu la msungwana wazaka 13 yemwe anaphedwa ngati nsembe zonse ndizosangalatsa. Izi ndiye zabwino kwambiri zomwe Emperor Duvers amafuna.


《ルドゥリナブー様、、食人の儀式(レプラヴァリマ)の生贄の特注品でございます。生贄として殺したわずか13歳の少女の、眼球、そして人肉、どれも素晴らしい程美味ですよ。これこそデュヴェルス帝も望んだ最上の品でしょう。》」


そしてブレウスマ卿はホルマリン漬けにされた眼球をテーブルに並べた。あまりの恐ろしさに、アトラスは言葉を失った。そしてルドゥリナブーはそれを見ると舌を舐めずり回した。

そしてその眼球を出すと、口にしたのだ。


「これこそ貴族の支給品だ。大変美味しい。やれやれ戦争で行き場を失った者共を哀れな末路を辿るものだ。さあミシェル皇女、約束の時は来たのですぞ。今すぐコミュテーを私に明け渡すのです。さもなければお父上と同じ運命を辿る事になるでしょうね。さあ、、、」


「やめて!!!いやぁぁ!!!!」



「やめろ!!!」


アトラスは、思いっきりソードを抜くと、ルドゥリナブーに近づいた。遂に暗黒卿と対峙をした。するとブレウスマ卿はアトラスを睨みつけた。帝国議会の雰囲気は騒然となった。そしてブレウスマ卿は巨大な舌を這いずり回すと、アトラスの方へと寄ってきた。


「Inu, ndikuganiza kuti zachokera pagulu lachigawo, kapena china chachilendo pamsewu, koma chimanunkhiza, chimanunkhiza, kununkhira kwa magazi, kununkhira kwa anthu akumtunda. Ichi ndiye miyambo yamakedzana.


《貴様、、さてはコミュテーマから来たものか、、通りでおかしいと感じたのだが、、臭う、臭うぞ、、、血の匂い陸上人の匂いだ。これこそ食人の儀式にふさわしい。》」


そしてアトラスはソードを向けると、ブレウスマ卿へと斬りかかった。


「ふざけるな、、、、人喰い野郎が!!!!!!」


アトラスのソードから白い閃光が溜まると一気に解放された。そしてブレウスマ卿の身体に斬撃が加わるとブレウスマ卿は、咆哮をあげた。するとブレウスマ卿は口から破壊砲を吹き出した。そして辺りの部屋が爆発していく中、凄まじい物音と共に、魚人の軍団が接近していく。


「私を怒らせるとはやってくれるじゃないか???さあやるが良い。中等魚人(フォルスタディヴェローメ)共よ。」


そしてついに姿を表したのは巨大なホオジロザメの姿をした魚人とシャチの姿をした魚人、そして巨大魚のイクチオサウルスの姿をした恐ろしい形相の魚人達は、一斉に襲いかかってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ