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第14話 「総合司令官 ゲルステンビュッフェル 」


総合司令室でゲルステンビュッフェルは待ち構えていた。そう今回の戦いで総指揮を任されたのは、ゲルステンビュッフェルだった。

アトラスは、ケルヴィトに連れられ、総合司令室へ向かった。あまりにも、突然の呼び出しで、心の整理がつかなかった。それでも、あの惨状を見てしまった以上、もう協力するしかない。


「待っていたぞ、アトラスよ。」


「あんたは、ゲルステンビュッフェル!!!

なんであんたがここに??」


「立場を騙しておった。アトラス。儂は、どうしてもそなたの力が欲しかったのだ。そなたの強いアビリティがな。わしが最高司令官ゲルステンビュッフェルじゃ。」


「アトラス。そなたに任務を言い渡す。帝国を救ってくれ。ブルクーヴァンの奴らを殺せるのはそなたしかおらん。暗黒卿を倒すには、強いアビリティが不可欠だ。そなたのアビリティこそかつて帝国を救った英雄に近い!!!

そなたの力が帝国の命を救うのだ。お守りするのだ。ブルクーヴァンの奴らは、コミュッシェルの城郭を焼き払うつもりだ。だが、そなたなら、皇女陛下をお守りいただけるだろう。」


「俺に皇女の護衛を???

一体誰なのです??皇女とは???」


アトラスは、ゲルステンビュッフェルに質問した。一体誰が皇女なのかそれすら分からないのに護衛をしろというのは無謀であった。

急な願いを聞き入れなければならないのだ。


「ブルクーヴァンのルドゥリナブーはコミュッシェルのミシェル皇女の命を狙っている。ミシェル皇女が死ねば、世界は奴のものになるだろう。そうなればこの黒海帝国は、奴の手に落ちる。」


ダラスはそのように説明した。しかしアトラスにとってこの世界の事はよく分からない。しかし、本当の目的が何なのか、全ては謎だ。


「暗黒卿の目的は??」


「それは言えぬ。国家機密事項なのだ。ミシェル皇女は、そなたの名を呼んだのだ。あのお方は予言を言いなさる。そなたが帝国を救う英雄だとおっしゃったのだ。」


「アトラス!!そなたのアビリティこそが帝国の未来になるのじゃよ。」


「ミシェル皇女はお前に会いたいと言っている。良いか。くれぐれも、皇女に失礼のないようにするのだぞ。」


アトラスは困惑した。帝国のトップである皇女の護衛を言い渡されて困惑しないはずが無い。だが、まだあくまでも予定である。これからどうなるのかは想像がつかないのだ。


「既にミサイルを落とされた街は多い。人類の殺戮を行うのが、奴らの行いだ。もしも帝国が負ければ魚人だけの世界が出来上がる。ブルクーヴァンは魚人の国を作るために、魚人と手を組んだ。奴らは人間を殺す!!!!奴らがいればこの世界は崩壊する。」


ゲルステンビュッフェルは恐る恐る語り始めた。


「1つの街を丸ごと破壊する威力がある兵器が、どれほど恐ろしいか、そなたにわかるか。放射能が全身を襲い、死の淵を彷徨う。下手すれば、一瞬にして死ぬ。核の恐るべき力じゃ。奴らは、生き物の死を何も感じておらぬ。食料も取れぬ。世界が焼かれていくのはもう見たくないのじゃ。帝国は滅びるだろう。だが、元老院の存在がある限り、奴らは止められぬ。」


「考えさせて下さい!!!」


アトラスは意見を述べた。ブルクーヴァンの元老院を壊滅させる事、それこそが優先すべき点だ。


「花音は???そうだ。俺は、陸上人の彼女が、、、、花音はどこだ????

ゲルステンビュッフェル司令官、、、櫻井花音は??俺は、、、彼女と二人で、、、彼女はどこなんですか??」


「アトラス。。。そんな子は知らんのじゃ。

儂がお前を助けた時、、、お前は、、、1人じゃったからな。」


「1人って、、、何を隠そうとしているんですか???あんたら、、絶対何かを隠してる???

あいつは、、下手したら花音は今も冷たい海をさまよっているんですよ???今だってずっと

捜索してください。花音の事は!!!」


「アトラス。櫻井花音は、、、、ブルクーヴァンの施設に捉えられておる。お前も見たじゃろう。魚人は、人間を喰らう。お前の脳波を調べさせて貰った。櫻井花音の存在の事も、、。脳波を調べた結果、彼女は海底人の特殊遺伝子があるとな。彼女は陸上人では無い。」


「どういう事なんですか???」


「それ以上は教えられん。機密事項じゃ。それより王宮へご案内しよう。ミシェル皇女にお会いしなければならない。着いてくるが良い。アトラス。」


ゲルステンビュッフェルは、アトラスを連れて潜水艦に乗り込んだ。この潜水艦はアトラスが初めて搭乗した潜水艦だ。クルーザーに乗っていて突然、、巻き込まれた事。


「それでは潜水艦出航します。」


ゲルステンビュッフェルの部下がスイッチを押すと潜水艦は出航した。そしてワープスイッチを押すとあっという間に宮殿へとたどり着いた。そしてここがコミュテー帝国の大宮殿である。海底に聳え立つ宮殿は、竜宮城のような華やかさがありながらも、中世の宮殿を思わせる華やかな作りになっている。


「お待ちしておりました。ゲルステンビュッフェル殿。」


歓迎したのは、総理大臣のような華やかな格好をした男だった。その男の名は、コミュテー帝国の首相ロイデン・ディヴェールと言った。

男の周りには、3人ほど、大臣らしき男が同行している。アトラスは、思わず、会釈をした。


「初めまして、アトラスと申します。」


「おお、お待ちしておりました。私は当国の首相ロイデン・あなたが陸上からいらしたというお方ですか。

是非ともミシェル皇女はあなたにお会いできるのを楽しみにしておったとのことですぞ。」


ロイデンに案内されると、アトラスは、宮殿の中に通された。そして華やかな大広間へと案内されるとそこにはコミュテー帝国の皇女ミシェル・クロイツェルが椅子へと座っていた。宮殿の天井には、シャンデリアの数々が施され、絵画が飾られていた。

わずか15歳にして女王となり皇位を継いだ。若き女王。旧アルティン帝国の皇帝、ヨゼフ・クロイツェルの娘だった。


「女王陛下。お待たせしました。アトラス・ブリュシエスタ様です。」


ロイデン・ディヴェールは、ミシェルへと会釈をした。ミシェルは、席から立ち上がると、アトラスの方へやってきた。アトラスは、彼女の美貌に心を奪われそうになった。皇女と会う、そのような事が許される世界と言うのは何としても嬉しい限りである。


「初めまして、ミシェル・クロイツェルです。

宜しくお願い致します。あなたが陸上世界から来たという勇者様ね。いや、確かに素晴らしいアビリティを感じるわね。いや魔術と言った方がいいかしら。」

ミシェルは派手に着飾られた皇装から、手を差し出すとアトラスと握手をした。アトラスは一瞬彼女と握手を交わした。


「女王陛下、私がこの世界に来るという事実を予言していらしたのですか??

何故に私めが??」


アトラスは、ミシェルに質問をした。するとミシェルは知っている全てを話すようにと口を開いた。


「聖ユリウス教の聖書に記されているのですよ。旧訳聖書と読んでもいいのかしらね。ユリウスは全ての魔術のを作り出したいわば、祖とも言うべきなんでしょうか。長くなりますので

こちらにお越しくださいませ。」


ミシェルは隣の部屋へとアトラスを案内した。

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