第19話 図書館での困惑
はじめての作品です
改善点があれば、教えていただけると嬉しいです
次の時間は、魔法回復だ。
『ガラガラガラ』
「みんな揃ってますね。私の名前はキセノ・エックスイーです。今から授業を始めます。」
魔法回復とは何だろうと思って先生の話を聞いてみると、俺の想像する傷を直したりするものではなくあっちの世界で言うと保険の様なものだ。
「魔力はどうすれば一番回復すると思いますか?マグネ君」
キセノ先生がマグネにそう聞いた。
「やはり、体を休める事だと思います」
「惜しいですね。それは三番目に回復する方法です。一番回復する方法は睡眠をとる事です。魔力の生成は精神的な要因が左右される事が実験でわかったからです。二番目に回復する方法は食事をとることです。食べ物を食べた場合、食べた物の35%が魔力になる事が研究で分かっています。」
『チーン‼︎』
「今日の授業はここまでです。しっかり復習しておく様に」
そう言って先生は教室から出て行った。
6時間目は自由時間だ。
この学校の6時間目は毎日自由時間だ。
この自由時間は帰ったり、問題を起こしたりしなければ、どこでどう使ってもいいのだ。
俺はアリスからの組手の相手を断り、少し気になっていた西側に行く事にした。
西側に着くとそこには図書館があった。
俺は図書館に入る事にした。
この自由時間に図書館を使う人が多いらしく、人でいっぱいだった。
俺は司書さんに面白い本がないか聞いた。
「面白い本は、ありますか?」
「そこにあるマンガは、どうでしょう」
俺はマンガを読む事にした。
このマンガはもし魔法ではなく科学が発展したらという、俺の世界で言うファンタジー物の様だ。
読んでみるとこの本はとても面白い。
いつまで見ていても飽きない。
すると、向こうから喧嘩をしている声がする。
俺はこの本を読むのをやめて向かってみた。
そこには太ったザ・貴族みたいな男とザ・貧乏としか言いようの無い女がいた。
「俺の妻にしてやるよ言っているのだ」
「あなたみたいな人の妻になんかなりたくありません」
「無礼者め!お前みたいな駄犬はお仕置きしてやる」
そう言うと男は女に向かって殴りかかった。
俺は咄嗟に身体が動いて男の拳を掴んだ。
「お前は何者だ!」
「女に向かって殴りかかるなんて、最低だな」
「貴様、貴族の俺に向かって無礼な奴だ。今度の魔法武術大会でお前をコテンパンにしてやるよ覚悟しろよ!」
そう言って男は、図書館から出て行った。
俺は女に声をかけられた。
「あなたは何故私をたすけたのですか?」
「人が殴られるのをあまりみたく無いからかな」
「そうですか…私の名前は、ムルナ・ラルブルです」
「俺はエンヤ・ヒカゲです。あの人とはどう言う関係何ですか?」
「今日初めて会った人なので詳しい事はわかりません。ただ、性格が悪くなくて太ってなければ私の好みなんだけどなぁ」
そう言ってムルナは図書館から出て行った。
『チーン‼︎』
…あの人とは助けなくてもよかったかも。
俺は困惑しながらも教室へ帰った。