第13話 日常の始まり
はじめての作品です
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「アリスー!朝だよ!」
俺は、今アリスの部屋の前でアリスを起こしている。
入学早々遅刻させる訳にもいかないからな。
しばらく起こそうとすると、エメラさんが来た。
「どうしたんですか?エメラさん」
「私の事は、エメラとお呼びください。年もそんなに変わりませんので。エンヤさんは早く学校へ行って下さい。アリス様は私が起こしておきますので」
俺は、最近知った事がある。
エメラさんは、俺たちの1つ年上だったのだ。
これには、とても驚いた。
「出来るだけ早く起こしてあげてね、俺、学校で文句言われちゃうから」
俺は、授業の用意をかばんに詰めながら言った。
「じゃあ、エメラいってきます!」
「いってらっしゃいませ、エンヤさま!」
学校に着くとマグネ君に話しかけられた。
「今日から授業だね。…入学早々授業ってのも珍しいね」
確かに、珍しいな。
基本入学して2〜3日は授業ない事が多いのにさっそく授業とは。
そんな事を考えているとマグネ君に怒られた。
「エンヤ君!話聞いてるの!」
「ごめんごめん考え事してたよ。確かに珍しいね」
そう言っていると廊下から足音が聞こえてくる。
『ガラガラガラ』
アリスが学校に、到着した。
「エンヤ!何で置いていくの!」
入室早々それかよ。
「…何度も起こしたのに起きないからだよ」
…アリス、最近俺の事をさん付けしなくなったなぁ…そんだけ仲が良くなったという事かな?
「私が起きるまで待っていてくださいよ」
「…俺が遅刻しちゃうよ」
「遅刻してもいいでしょう」
「…あの事をここで言っちゃおうかな?」
俺は、悪い笑顔でそう言った。
「…そ…その事は…わ…忘れてください」
あの事とは、2日前のこと俺がのんびり紅茶を飲んでいる時。
アリスが部屋に入ってきて俺のベットに寝転がって
枕に、顔を埋めて「エンヤの匂い」っと顔を赤くしながら喋っていた事だ。
最初は、部屋を間違えたのかなと思ったが興奮して服を脱ごうとしたので、これはまずいと思い、声をかけた。
するとアリスは「いつからいたの?」っと言っていた。
俺が最初からいたと言うとこの事は、言わないでと言われていた事だ!
この事を言うと毎回、恥ずかしかったのか泣きそうになる。
「…とりあえず、その話は言っちゃダメですよ!」
そう言って机へ向かった。
「朝からラブラブですね」
「別に、そんなんじゃないよ…」
確かに、アリスの事が好きだけど。
今、告白しちゃうと、アリスのヒモになりたいと思われてしまうから今は言えない。
とりあえず、この学校を卒業したら告白しようとおもっている。
『ガラガラガラ』
ヘリウ先生が、入ってきた。
「朝の会を始めたいと思います。マグネ君お願い」
「起立!気をつけ!おはようございます!」
『おはようございます!』
「はい!おはようございます。今日から授業ですが難しい事は、しないので頑張ってください。それじゃあ朝の会を終わります。」
そして先生は、教室を出て行った。