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第2話「アクセス」

■ アクセス


 新潮文庫nexから出た、拙作『レトロゲームファクトリー』が誕生するまでの話を書く連載、2回目です。この原稿で、少しでも興味を持って、『レトロゲームファクトリー』を購入してくれる方がいればいいなと思い、続きを書きます。


 2016年08月27日に、文藝春秋から『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』というIT系ミステリが出版されました。


 本が出ると多くの人が読んでくれます。そうした読者の中には、現役編集者の方もいます。出版社に就職するぐらいだから、本好きの人が多いのでしょう。そして時には、デビュー直後の作家の本を手に取ってくれることもあります。


 最初に、新潮社の方からアクセスがあったのは、2016年9月29日。雑誌の書評を見て本を読み、メールを送ってくださったと。


 雑誌の書評でどれぐらい売れ行きが変わるのか分かりません。しかし、それが切っ掛けになり、編集者の目に止まることがあるのだと知りました。声をかけてくださった編集の方にも、書評を書いて下さった方にも感謝したいと思いました。


 その頃はまだ、デビューした出版社以外で書いてもよいのか、業界慣習を知らなかったので、念のためにデビューした文藝春秋の担当の方に確認しました。その結果、「是非書いてください」と。


 他所で本が出てヒットすれば、巡り巡って自社の本も売れるということらしいです。そういう業界なのかと思いました。


 その後、実際に会うという話になり、スケジュールを詰めて、2016年11月2日に、3名の方が来るということになりました。えっ、1名ではないの? 3名なの? と思いました。


 ただ、1名の方は風邪で休まれたために、2名での来訪でした。


■ 顔合わせ


 来訪した新潮社の方と顔合わせをして、情報交換をして、なるほどなと思ったことがあります。


 違う部署の方が一緒に来たのですね。そして、それぞれ欲しいものが違う。そして、その場では、声が大きい方が強い。


 まあ、確かに部署が違えば、必要なものも変わります。ちなみに、編集部の方と出版部の方が来たのですが、声は出版部の方のほうが大きかったです。


 ヒアリングをして、いくつかの方向性の企画を送って、話を詰めていけばよいかなと判断。そこで、最初にアクセスしてくださった編集部の方に、翌日6本の企画書を送付しました。


 IT物2本、オカルト物2本、学生物1本、ゲーム物1本。どの方向性がよいのか分からないので、色々な方向に散らしました。


 ここから延々と続く、企画地獄の長い道のりが始まります……。(続く)


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