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ショウカンビト  作者: 十八谷 瑠南
本章 ~カケルのお話~
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1日のはじまり

ウォーキンシティに行く前と行ったあとで少しだけ変化があっただけなのだが、朝はカケルにとって苦痛なものではなくなりつつあった。

まず、カケルは少し早く起きるようになった。

おかげで、目覚ましの音がうるさいと感じる前に目覚ましを止める癖がついた。

それから、のそのそと起き上がって窓を開けると、大きく深呼吸をする。

朝日がカケルの顔を照らす。

(いい天気だな)

部屋を出ると、丁度仕事に向かうタイミングの母親がいた。

「いってらっしゃい」

カケルがそう言うと母親は笑顔で「いってきます」と応えた。

母親を見送ったあと、リビングに向かった

机に置かれた朝ごはんの横には今までと変わりなく”勉強頑張って”と書かれたメモと弁当が置かれていた。

朝ごはんに手をつけるその前に、相変わらず朝からぎゃあぎゃあと騒ぐアナウンサーたちが映るテレビを消す。

この番組が不快なのは変わらない。

「こいつらずっとこのまんまなんだろうな」

そう言いながらカケルは朝ごはんを綺麗にたいらげた。

食器を洗うと洗面所へ行き、歯を磨いて、洗いたての制服に着替える。

重いカバンを持ち上げ、玄関の扉を開けた。

「いってきます」


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