―復讐の始まり―
どこにでもいる普通の村人。
大きな村でも小さな村でもない、普通の村に普通に生まれ、普通に生活してきた。
親も友達平民。
そして明日で俺は普通の18歳の誕生日をむかえる。
ただ一つ普通とは違うところと言えば俺の名前が〈アーサー〉だということだけだ。
親は何故王でも騎士でも貴族でもない平民の俺にこんな豪華名前を付けたの疑問に思う。
うれしいのか悲しいのかまた恥ずかしいのか、よくわからないが、名前についてはよく考える。
「おーい! アーサー!」
大声で俺を呼んでいる彼は、幼い頃からの大親友の〈ザック〉だ。
「どうした?」
「大変だ! 今日魔王軍がこの村に攻めて来るらしい……。あんなやつらが来たら俺たちは終わりだ……」
――嘘だろ……あいつらは世界一凶悪で強大な力を持っている奴らで、今だその全貌が闇に包まれている。奴らは風のように出現し、街を破壊し、また風のように立ち去っていく、史上最悪の闇の軍団と知られている。
「急げえぇ !」
「村のみんなぁ! 魔王軍が攻めて来るぞぉ!」
村の大人たちが必死で叫んで呼びかけている。
「おい……ザックどうしたらいいんだよ、村のみんなとともに早く逃げないと」
ザックと共に村のみんなと無事に逃げるんだ!
――待てよ母さんと父さんは無事か!? 確かめないと...
「なになにぃ? 魔王軍が来るってぇ? どぉこにいるのかなぁ?」
ザックが何者かに首を捕まれた
そいつは紫のローブに身を包んでいる、誰が見てもはっきりとわかる。奴らは……
「――魔王軍だ!!」
「よぉくご存じで!」
顔はローブで隠れ見えないが邪悪なオーラが伝わってくる……生まれて一度も感じたことのない、体の底から感かられる生命の危機感。
「おい! アーサー! 逃げろお前だけでも逃げるんだ!」
そんな……俺とお前は唯一無二の大親友だ。絶対に置いていくわけにはいかない!
「ぐははは 親友の死をそんなにみたいのかぁ」
――闇の魔術によりザックの生命は朽ち果てていく
「ぐはぁっ」
「ザアァァァック !!!!」
俺はもう死にもの狂いで走った ザックの意思は忘れない! 必ず、生き延びる !
後方の村は多数の魔王軍によって火の海となり、村人たちのものすごい叫び声と魔王軍の笑い声が聞こえてくる。
ああ……母さん……父さん……ザック……村のみんな……。
俺が弱いから――誰も――救うことができなかった。
悲しみと共に憎しみが湧き上がってきた。
……許さない。絶対に許さない。必ず復讐してやる!
『――待っていろよ。俺が必ずお前らを……』
初めて小説というものを書いたので
改行や記号の使い方などまだ理解していないので
いろいろおかしいところも多いと思われますが
ぜひ温かく応援してください !