表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/29

足取りは軽く



兄が居ないことを確認し、部屋を出る。


今日は年に一度、三日間だけ王都で催させる、年の終わりのパレードだ。

皆、王都に足を運び、今年一番の賑わいをみせている。


屋敷の召使い達も平等に、祝いの日、きっとパレードへ出掛けているだろう。

いつも迷惑をかけてしまっているので、今日ぐらいはハメを外して楽しんで欲しい。


いつもは私を監視…見守っている兄も今日だけは、パレードの方へ赴いている。

きっと今頃兄は、表面上だけは楽しそうな貴族の集まり、実際は相手の腹の探り合いをしているのだろう。

これだから、貴族は信用できない。

優しい顔をして近づいてくるものは大抵下心があるのだ。


しかし、今はそんなことはどうでもいい。

今日だけは私は貴族の娘ではなく、街娘なのだから。




抜け道を使い、素早く屋敷を出る。


軽く服についた埃を手で払い、外の空気を思いっきり吸った。

スッキリした空気と一緒に、パレードの香りが私の中に入ってくる。

耳を澄ませば、パレードを楽しむ人達の声が聞こえてきて、私の心臓は高鳴った。


「行こう。」


貴族の鎧を脱ぎ捨ててきた私の足取りは軽い。


早く、早く


きっと今年で最後だから


早く、早く


貴方に会いにいく


早く、早く


それぐらいいいでしょう?


早く……。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ