〜序章〜
私、桜庭 香奈は、神主の娘。神主を目指してる…っと言っても、まだまだ見習いで、実際にお祓いをした事はない。
日々努力中。ってこと。
最近気づいたんだけど、私は幽霊が見えるらしい。それを知ってる人はわずか3人。その3人は、怖い話を聞いたり、怖い話をしたり、心霊スポットとかに行ったり……とにかく怖いのが大好きな3人なのだ。
一人ずつ紹介しよう。
神辺 夏希。
気が強く、男みたいな性格。
根はしっかりした姉御肌。
髪はショートカットで、黒髪。
幽霊は大丈夫だけど、虫は無理。
藤本 遥。
3人の中では一番臆病。多分、無理していると思う。
髪は、背中くらいで、横結び。
笹倉 彩
基本、ビデオ担当。
一番勇気をもってる人。
驚かされても驚かない。
髪は、前髪をあげて、ポンパドール。肩くらいの長さ。
というところだろう。
まぁ、私もこのグループに入っているのは、言うまでもないだろう。
周りの皆は、私達のことを『怖いもの知らず』と言う。
大体、怖い事をする時は、皆私達を呼ぶ。
夏。
この日は、夏休み3日前で、皆の頭の中は夏休みの事でいっぱいだった。
そんな時、クラスの中心的存在の、寛太と晴人と斗真が
「夏休みになって3日後、皆で肝試ししようぜ!」
と言った。皆はもちろん乗り気で、すぐに決まった。
「司会は俺達で、場所を決めるのは、もちろんこいつら4人!」
机と椅子にそれぞれ座っていた私達4人は、いきなりの事で驚いた。
「はーー?!なんでだよ!」
すぐに言い返したのは夏希だった。
「いやー。だってさ、幽霊とか、怖い話系だと、すぐにお前らが浮かんでくるんだぜ?しょうがない!そういう印象なんだから!」
そう言って、斗真が鼻で笑う様に言った。
「お・ま・え・なぁー!ふざけんなよ!」
夏希は斗真を、締めた。
「ゔー。ギブです!待った!ギブギブ!」
スッと、夏希は斗真を放す。
おっと! っと言って倒れ込む斗真。
もう、見慣れた光景だ。毎回の様にちょっとした喧嘩の様なことが二人の間で起こる。この事を、皆は『夫婦ゲンカ』と言う。確かに。言えてる。
ホラーは始めてで、あんまり怖くかけてないけれど、読んでいただけたら嬉しいです♪