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龍次君のチームメイト2

長く空けてすみません。学校生活優先なんでたまにこういうことがあります。

テストも多くなってきたので、頻度も落ちるかもしれません。

では、続きといこう。

俺は廊下へと出ていった。

一年の新入部員に卓球を教えるためだ。

こういうのは卓球の弱いやつがやることになっている。

俺は真面目にやってないので普通に弱い。

元々球技も得意でないと自覚してるし、やる意味なしだ。

(俺は単純作業が得意なんだ。内職とかマジ凄い)

というわけで、やってみたら結構難しかったわけではない。本当に。


廊下には三年が四人、二年が三人いた。

誰も一年を教えていない。

気持ちは分かる。俺も教える気ないし。

しかし、この弱いやつが教えるという制度はどうにかしたほうが良いんじゃないだろうか。

弱いやつ=真面目に練習しない=教えない 完全に悪循環だ。

まあどうでもいいか。

俺はとりあえず三年の固まってる場所に向かう。

一人でいるのは良いけど、

一人でいるところを誰かに見られるのは嫌だ。

どうして一人でいると変な目で見てくるのかね。

別に寂しいわけではないのだが。同情的なのはいらん。


固まりに行くと、二つに分かれてる。

とりあえず右の方に。

こちらは野球の話をしている。

というかこの二人の会話は基本これしかない。

三年二組石川龍之介 阪神ファンと

三年四組三上敦 ホークスファンである。

ちなみに、俺は阪神ファンである。

昨日の野球の話をしているようだ。

良かった選手、悪かった選手 それぞれ話す。

そうすると、話すこともなくなってシーンとなる。

そんな空気を特に気にしないのが三上の特徴だ。

基本人嫌いで自分からはあまり話しかけない。

性格が似ていることから小学生のころからずっと一緒にいる。

こいつなら友達と呼んでいい。俺はそう思っている。


もう一人の方は··· どうでもいいか。


もう一つの方へ行ってみる。

すると、こっちはどうやら戦争とかそういう話をしているようだ。

一方がヒトラーについて語り、それに対しもう一人が反論する。

それを黙って見ているとやはり喧嘩になった。

この二人はいつもそうだ。

なんだかんだいって一緒にいるが。

つまり喧嘩するほど仲がいいということだろう。

俺には理解できないが。


すると、一年がうるさくなり始めた。

うるさくしてると、こっちが怒られるのだから黙っていて欲しい。

しかも顧問は「ああいうやつらの真似をするな。」と一年を叱る。

勝手にうるさくしたのはそっちなのに。

教えてないから文句言えないけど。


まあ今日は会議もあるだろうし、まだ来ないだろう。


見ていると一年は廊下で野球を始めた。

どうしてうちの部は野球好きが多いんだろう?

野球部入れば良かったのに。

もうほんと全員行ってほしい。


後一時間という部活時間の長さに辟易しながら、俺はとりあえず球を打っていた。






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