龍次君のチームメイト
五、六時間目が終わり、掃除を済ませると放課後となった。
次は部活動である。
出来ることなら、今すぐにでも家に帰りたい。
だがしかし、この学校はなんと全員部活動参加という厳しい校則があるのである。
「幽霊部員になればいいんじゃね?」と思うだろう。
だが、この部活は[学校でいじめられない対策]達と一緒に入ったため、
なかなか休むことができない。
まぁ、そいつらも基本適当なので、定期的に部活をサボったりはする。
それに、部活といっても大抵遊んでいて活動時間のほうが少ない。
皆が遊んでいる中、俺は読書部となったり、
アニメの話をしたりする。(アニメの話だけは積極的にしゃべる。)
そんな適当な部活とは何部なのか そろそろお教えしよう。
俺の所属する部活は卓球部である。
この学校の卓球部は昔から弱いで有名らしい。
そんな弱い部活に入るのは、基本カーストの低いやつらで、アニオタも結構集まっている。
なかなか居心地のいい場所ではある。
そんなことを考えながら 部活場所である多目的室に入るといきなり中では、野球が始まっていた。
俺も野球は好きである。が、一緒に遊ぼうとまでは思わない。
脇を通り、部室に荷物を置きにいく。
中では、二年がしゃべっていたり、三年が本を読んでたりする。
およそ、運動部の部室には見えない光景である。
端の方に荷物を置く。
そしてとりあえず本を読む。
読む本は一般小説だったり、ライトノベルだったり、日によって違う。
今日は一般小説を読んでいる。
すると、三年四組 深谷新が話しかけてきた。
「見して!」俺は見してやる。すると一瞬で返された。
「ラノベじゃないの?つまんね。」この通りアニオタである。
その後はちょっとアニメの話をしたら、いきなりふらっとどこかへ行った。
相変わらず、よくわからんやつである。
あいつはボォーとしてることがよくあるので、カースト高い奴らによくからかわれる。
気にしてないことの方が多そうだが。
後、からかわれると言ったら部長とそこで本を読んでいるやつだろうか。
卓球部の部長は三年四組川崎大胡という。
よくマグロ ツナなどと呼ばれている。
だが、部長だけあって比較的色んなやつとしゃべっていたりする。
もう一人の方、これまた三年四組茂田庇である。
こっちはからかわれるというよりいじめられてる。
前教科書に[学校来んな!死ね!]などの言葉が挟まっていたらしい。
それを「学校来んな。で?」と返せるのだから凄いと言えよう。
人が嫌いということで結構意気投合している。
そんなわけで、卓球部員紹介前編はここまで。
俺は卓球のラケットを持ち、廊下へ出ていった。
修学旅行が近いので、少し間開きます。