第8話
その日の夜中。
「あれ?ここ、どこだっけ・・・?」
あ、七海の家に泊まりに来てるんだった。
あの後、寝るまで怖い話して、
隣の布団で寝たはず・・・。
そういえば、七海の布団、空っぽ。
どこ行ったんだろう?
「え?玲奈?隣の部屋で寝てるよ」
隣の部屋から七海らしい声が聞こえてくる。
どうやら誰かと喋っているみたい。
「うん。やっぱり何かあったみたい。
でも何があったのかは教えてくれない。
とりあえず、心配してる人がいるって言った」
多分、内容からして私の事。
さっき私たちが喋ってたことを言ってるみたい。
「お前はバカか!」
急に低めの大きな声が聞こえた。
相手の声が聞こえるということは、
多分携帯ではなく、隣の部屋に来ているか、
もしくは窓から喋っているか・・・。
相手は大きな声を七海に叱られたらしく、
その後は何を話しているのか聞こえなかった。
それにしても、どこかで聞いたことある声。
「あ、ごめん。起きてた?」
話し終わったのだろうか、七海が戻ってきた。
私が誰と話していたのかと質問しても、
幼馴染で玲奈も知っている人、としか教えてくれなかった。
「そういえばさ、玲奈。
新しい恋に行ったりしないの?
誰かと付き合ったりさ」
それは、絶対に無理だな。
たとえ好きな人に告白されたとしても・・・。
私には、絶対誰にもいえない秘密が2つもある。
その秘密を知ったら、
誰だって私のこと嫌いになっちゃう。
「へぇ~、そうなんだ。
ちなみにその秘密って?」
「そりゃ~、内緒に決まってるでしょ」




