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君と見た花火  作者: 侑子
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第46話

翌日、入院してから3日目。


何故だかわからないけれど、

思った以上に入院生活が長い。


今日はさっきから色んな友達が来る。


確か部活動休養日で、みんな時間があるんだろう。


さっきからもう何人目か覚えてないほど来てる中、

最後に来たのは女子学級代表と男子副学級代表だった。


この2人は仲がいいわけではなさそうだし、

喋っているところもあまり見たことないのに、

意外な組み合わせでビックリした。


あんたたちが仕事やらないから私がやってるんじゃない、

と心の中では言ってやりたかったけれど、

見舞いに来てくれた人にさすがに言えはしなかった。


2人はありきたりな見舞い台詞を言って、

すぐに帰って行った。


この2人にも呆れていたけど、

見舞いにも来ない男子学級代表さん、

すなわち裕太にはもっと呆れていた。


隣のクラスの学級代表で、実際あまりかかわりのない

中澤でさえ来てくれたのに。


中澤は正直来るとは思っていなかったけど、

来るとしても七海と一緒じゃなかったのがビックリした。


つまり、隣のクラスの男子でさえ、

七海に連れて来られたんではなく、自分の意志で来てくれた。


そして、嫌いなことには変わりないけれど、

女子学級代表と男子副学級代表も来てくれた。


多分この2人は、仕事を手伝わなかったから

謝りの意味をこめてきてくれたんだろう。


でも、裕太はやっぱり来ないんだね。


その程度の、存在だったんだ、私。


あれだけどうでもいいメールをよこしておいて。


誰のメアド知ってる?だの、まだ俺の事好き?だの、

くだらないメールばっかりよこした末に、

もう好きじゃないって言ったらポイなんだ。


比べてどうこう言うつもりはないけれど、

クラスの男子も数人で来てくれたときには、

かなりびっくりしたし嬉しかった。


でも、今の裕太には私なんてどうでもいいんだね。


どんな病気にかかろうが、いつ入院しようが、

どこで死んだってどうでもいいんだ。


だから・・・そんなんだから、思っちゃうんだよ。


結局私の好意は、利用されてただけだったんだって。


多分、裕太は知らないだろうけど、

女子の間じゃ黒い噂は結構あるんだよ。


最近、というより私が好きじゃなくなった頃から、

私の体験は何故か噂になって、更にひどくなってる。


友達の多い女を利用しているだとか、

女とよく遊びに行っているけど、鏡見てから誘えよ、とか。


私もまだまだ未熟だったな。


男見る目、あると思っていたんだけど。


でもね、好きじゃなくなってからも少しは信じてたよ。


私が好きになったその優しさとか、

仕事がしっかり出来るところは、本物だったって。


でも、それも違ったみたいだね。


勝手に期待しておいて自分勝手話だけど、

お見舞いにくらいは、来てほしかったよ。

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