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君と見た花火  作者: 侑子
39/53

第39話

それから数日後、文化祭の準備と

部活の秋のコンクールに向けての練習が

活発に始まった。


文化祭の2、3年生の発表は各クラスの劇の発表。


2年生は昔話やおとぎ話などを

いかに面白くアレンジしてするかを競う。


ちなみに3年生は、自分たちで創った

オリジナルの劇でクラスごとに発表する。


先生たちや全校生徒の投票で、

一番人気だったクラスは商品が出る。


商品も結構豪華で、まるで高校のようだ。


ちなみに、私たちのクラスは白雪姫と7人の小人だ。


たくさんある脚本のなかから、

希望は関係なく、くじ引きで決めた。


この劇は結構当たりくじだと思う。


各クラスの劇の条件は、全員に配役があること。


脚本や照明、音響を入れたとしても、

配役が元々少ない劇は、アレンジがかなり大変になる。


例えば隣のクラスのかぐや姫なんて、

姫とお爺さん、お婆さん、それから月からの使いの

合計4人で劇のキャストは出来てしまう。


それに裏方を入れてもかなり余ってしまうから、

上手い具合に登場人物を増やすのが大変だ。


それと引き換え、白雪姫と7人の小人なら、

白雪姫と小人、王子だけで8人は稼げるから、

脚本を書くのもかなり楽だ。


というのも、私が脚本を任されてしまったから

そんな事を気にしている。


脚本なんて文才と想像力を使う面倒な仕事、

クラスで誰もやりたがらなかった。


脚本を決めるクラス会が静まったとき、

友達が小説家を目指している私を推薦した。


私は他にも仕事があると断ったが、

他に立候補者や推薦も居なく、満場一致で私になった。


とりあえず私の脚本が全て終わってから、

配役や裏方を決めることになっている。


まったく、なんでこんなことになっているんだか。


2学期に入ってからどんどん仕事が続いて、

部活だって秋のコンクールに向けて練習しなくちゃいけないのに。


でも、イマイチ面白い展開が見つからない。


考え付くもの全てがありきたりで、

なにもいい案が浮かばない。


とりあえず、提出までにはまだ時間があるし、

家で考えて、今は部活に出るようにしよう。


この間は一日の徹夜でも眠気に勝てなかったけど、

今度はこんなこと言っていられない。


根性で、脚本も部活もやらなくては・・・。


そんな考えが、この先大変なことになるとは、

そのときは全然思っても居なかった。

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