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君と見た花火  作者: 侑子
35/53

第35話

10分くらい廊下を歩き回って時間を潰し、

教室に戻ったときは元の誰もいない

静かな教室になっていた。


私は自分の机のところへ戻って、

残った仕事リストの紙と時計を見比べた。


掲示物と机の整頓して、今日はもう終わりかな。


全身で疲れを感じながらも作業をしようとしたとき、

ノックの音が聞こえてさっきとは反対に

ゆっくりとドアが開いた。


「あれ?まだ残ってたんだ。

 1人・・・か。お疲れー」


そう言って入ってきたのは、中澤。


そういえば、中澤も同じ委員会だった。


会うのは七海とのWデート以来だ。


私があと掲示物の張替えと机の整頓だけして

帰ろうと思っていたことを伝えると、

中澤は掲示板の方へ行って、張替え作業を始めた。


「ほら、鈴木は早く整頓やっとけ。

 こっちは俺が手伝ってやるよ。

 どうせ俺たちが最後に残った生徒だし」


中澤は戸締りを確認する人を決めるジャンケンで負けて、

最後に残ってこの階全部を見回っていたらしい。


掲示板は私の背でも届かないほど高くて、

どうしようかと迷っていたところだったから

手伝ってくれて助かった。


こんなことを、少し期待していたのかもしれない。


目のつきやすいところに、

たくさん仕事がかかれたリストがあったから、

1つくらいは裕太がやって帰ってくれたらな、

なんて勝手な期待を少ししていた。


他のクラスは4人でやってる仕事を、

私は1人でやっているんだから、なんて

自分勝手な理由だったけど。


やっぱり、中澤は優しいんだと思う。


面倒な戸締り確認をしながら見回っているうえ、

隣のクラスの手伝いまでしてくれるんだから。


「んじゃ、掲示物は終わらせておいたから。

 もう暗いし本当は送るべきなんだろうけど、

 俺これから塾なんだわ。

 走って帰るから、気をつけて帰れよ」


私は中澤にお礼を言って、帰り支度を始めた。


中澤は多分、ありえないほど優しいか、

お人よしなんだと思う。


手伝ってる暇があれば、歩いて帰ればいいのに・・・。


そこが、中澤のいいところなんだけれど。


そろそろ帰るか。

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