表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と見た花火  作者: 侑子
34/53

第34話

「・・・ごめん」


やっぱりね。


そうだと思っていたよ。


やっぱり今回も、言い損だったわけだ。


「大丈夫、安心して。

 メールのときは分からないって言ったけど

 今はもう好きじゃないと、思うから」


私、声震えてないよね?


ああ、もう何がなんだか分からない。


今すぐ泣いて、全部流しちゃいたいよ。


でも、今のできっぱり諦めがついたかも。


こんな恋愛、聞いたことないよ。


付き合ってる恋人同士なら、

嫌いになったことを伝えるかもしれないけど、

付き合っても居なくて、振られてるのに

好きじゃなくなったなんて伝える恋愛。


色んな恋愛小説や恋愛漫画読んでるけど、

今までこんなの見たことないや。


「なんで好きじゃなくなったの?」


ねえ、もういいでしょ?


どうして全部言わせようとするの?


私だって、そんなことわかんないよ。


付き合ってたわけじゃないんだから、

振った女がいつどんな理由で自分を嫌いになっても、

関係ないことじゃないの?


なんで好きになったことを伝えて、

好きじゃなくなったことまで伝えなきゃいけないの?


「わかんない・・・よ・・・。

 でも、私・・・言い損って、嫌いだから・・・」


それだけは、ハッキリしていること。


多分、裕太の表情を見ると、意味分かってない。


まあ、仕方ないか。


どんな理由で言わせてたのか、私も知らないし。


もう、嫌なんだ。


いい加減、この恋に終止符つけなきゃって思ってた。


私は、それまでの表情とは正反対の、

満面の笑みを作って、立ち上がって裕太に言った。


「今まで、ありがとう。

 めっちゃ迷惑かけちゃってごめんね。

 もう迷惑かけないから。じゃあ・・・」


そのまま廊下へ走って出て行った。


ねえ、もう、いいよね?


私、十分頑張ったもん。


・・・でも、今日でちゃんと終わりにするから、

最後にこの恋、ちゃんと心に刻む時間を下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ