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君と見た花火  作者: 侑子
32/53

第32話

気がつくと、時計は5時半を回っている。


さっきから、何人かが忘れ物を取りに

教室に戻ってきたりしている。


来るのが女子なら少し何気ない会話をして、

じゃあ頑張ってね、なんて言って出て行く。


男子なら、私はあまり男子と喋らないから、

ほとんど何も喋らずに出て行くことが多い。


最後に来たのは由美子だった。


由美子はクラスが違うけれど、

今日は早く部活が終わったからと

一緒に帰るために迎えに来てくれた。


でも、今日の仕事がまだ終わらないから

先に帰っててと頼むと、電気をつけて帰ってくれた。


そういえば、前もこんなことあったよな。


帰りの用意してたら蓮が来て・・・。


って、今は余計なこと考えてないで

早く仕事片付けちゃわなきゃ。


まったく、先生も人が悪い。


仕事が大変で残ってるのに、

更にクラスの雑用を押し付けていくんだから。


先生に頼まれた仕事メモによると、

クラス名簿作りと、夏休みの課題の提出チェック、

掲示物の張替え、保護者会資料の制作、

それから・・・先生の机の上の整頓?


まったく、これじゃ本当の雑用だし。


第一、なんで学級代表じゃなくて、

副である私がやらなきゃ・・・。


・・・なんて、言わないって決めたんだった。


それから、残ってる委員会の仕事は、

文化祭の担当のアンケートの集計と、

詳しい内容の案を考えてくること。


2時間くらいやってるのに、こんなに残ってる。


とりあえず、クラス名簿を先に作って、

課題のチェックとアンケートの集計を先にやるか。


その後掲示物の張替えと机の整頓をして、

残った仕事は最悪、持ち帰ってやるしかないか。


計画通り、まずはクラス名簿を作り始めた。


なんで2学期という中途半端な時期に

転入生が来たわけでもないのに名簿を作るかというと、

先生がドジを踏んでなくしてしまったかららしい。


幸い、今は出席番号順に席が並んでるから、

簡単に作る事はできるけど。


頭の中で好きな音楽を流しながら、

名簿を半分くらいまで作ったときだった。


遠くから足音が聞こえてきて、

いきなり勢い良く教室のドアが開いた。


先生が戻ってきたんだと思った私が、

また余計な仕事を押し付けられないように

わざと気づかないフリをしてペンを進めていたとき。


先生ではない、久しぶりに聞く声が耳に入ってきた。


「まだやってんの?」

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