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君と見た花火  作者: 侑子
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第31話

あれから何事もなく時は過ぎていき、

あっという間に夏休みも終わろうとしていた。


暑さと日焼けが嫌な私は外出を控え、

誰かと出かけることもほとんどなく過ごした。


夏休みの前半を部活だけに費やした私は、

たまっていた宿題の量が半端ではなく、

毎日パソコンや漫画の誘惑と戦いながら

少しずつ宿題を進めていった。


長期休暇というものは、何故か追い詰められるほど

何か漫画やアニメにはまってしまうもので、

今回の休みは恋愛関係のものが多かった気がする。


誘惑に負けながらも宿題を進め、

何とか新学期2日前には終わらせることが出来、

新学期を落ち着いてスタートさせることが出来た。


新学期早々から委員会の集まりがあり、

文化祭のリーダーを各クラス1名決めることになった。


意外なことにというか、やっぱりというか、

私たちのクラスの代表は私になってしまった。


今更だけど、私のクラスの学級代表は

やる気があるんだかないんだか分からない人ばかりだ。


女子学級代表以外は推薦だったにしたって、

仕事に無関心すぎる気がしていた。


その立候補の女子学級代表だって、

仕事に無関心なのか、単に実力がないのかは分からないけど、

周りが内申目当てではないかとささやく程度だ。


前までは、裕太だけは違うと思っていた。


でもそれも、違ったみたい。


人は、特に恋という感情で他人を美化することがあると

前に友達の誰かが言っていたけれど、その通りだった。


私は多分、感情で他人を美化していた。


確かに、仕事がほとんどない委員会がある反面、

こんなに忙しく責任が重い仕事があるんだから、

大変だし嫌になるのも分かる。


私だって、最初はこんな委員会嫌だったし、

面倒な仕事なんてまっぴらごめんだった。


でも、与えられた仕事はやり遂げるのが常識。


例えそれが、自分の望んだ仕事でなくても、

自分に果たせないかもしれない仕事でも。


それが、私の中での常識だった。


決められてしまった以上、もう変えられないのだから、

折角やるなら出来る限りのことをしたいと思った。


4人で協力して、楽しく仕事をしたかった。


でも、このメンバーじゃ無理だった見たい。


半年が経とうとするころに気づくなんて、

さすがに私、鈍すぎる。


せめて前期委員会の最後の仕事くらい、

みんなで楽しくやりたかったのにな。


両隣の教室からは、楽しそうな声が聞こえてくる。


他のクラスは、1人でできる仕事でも、

4人で協力してやっていることが多い。


でも、私のクラスは協力するどころか、

互いに言葉を交わすことも少ない。


勿論、1人で出来る仕事は1人でやらせて、

後はみんな部活へ行ったり帰ったりしてしまう。


私がつくりたかった委員会の雰囲気は、

こんなはずじゃないのにな・・・。

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