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君と見た花火  作者: 侑子
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第16話

色々な出来事があった宿泊学習も終わり、

やっと多忙の日々が終わった。


あのいきなりの告白のあと、

蓮の態度はあまり変わってはいない。


だから、私も出来るだけ今まで通り

接しようと思っている。


けれど、明らかに変わったことがひとつ。


まだ数日しか経っていないけれど、

一人で泣く事は帰ってきてから一度もない。


そして、分かりにくいけれど

もうひとつ変わったことがある。


彩子との仲が、少し良くなった気がする。


相変わらず嫌味じみたことは言われるけれど、

前のようにトゲトゲした言葉ではなくなったし、

何より雰囲気がやわらかくなった。


きっと気持ちの整理がついたんだろう、

と七海は優しく笑って言っていた。


そして、そのまま夏休みへ突入。


大体の部活は夏休み初日に大会が終わり、

勝ち進んだところは大会が続き、

負けたところは3年生が引退となっていた。


私の所属する吹奏楽部は、

コンクールが少し他の部活より遅く、

キツイ練習もかなり長い。


基本は1日10時間練習の日々が続く。


そんなある日、家に帰ってケータイを見ると、

新着メールが2件も来ていた。


元々、用事がないとき以外はメールをしない、

どちらかと言うと男子メールタイプの私。


特に夏休みは、メールをする用事なんてないから、

一気に2件もメールが来るなんて珍しい。


そう思いながら、私は氷を1つ口に放り込み、

ケータイを開いてメール受信画面を見た。


一件目、12:30、送信者 裕太。


裕太からのメールなんて久しぶりで珍しいし、

なんか委員会の連絡でもあったのかな?と

不思議に思いながらメールを開く。


『いきなりだけど、まだ俺のこと好き?』


いや、いくらなんでもいきなりすぎるし。


それに、このメール、

告白したときからもう2回目だし。


ため息をつきながらも、もう一件を開ける。


二件目、17:00、送信者 裕太。


『メール気づいた?』


さすがに、全身の力が抜けた。


力が抜けた、というよりは、

今までの疲れが一気に出たといった方が

正しいのかもしれない。


さすがに、しつこい。


それに、今日は立ち話しないで帰ってきたけど、

部活が終わったのが18時を平気で過ぎていた。


一応校則でケータイの持込は禁止なんだから、

メールに気づかないのは当たり前だ。


画面に映し出された文字を見ながら、

どうしたもんかと考えていたとき、

急にケータイ画面に知らない番号が表示され、

着信メロディーのカノンが鳴った。


登録してある電話番号なら名前は出るはずだし、

知らない電話番号なのに出るのも気が進まない。


無視をしていると、一度電話は切れ、

もう一度同じ番号からかかってくる。


頭をフル回転させて誰だか考えるけれど、

他人のケータイの電話番号なんて

覚えているわけもなく、思い出せない。


電話が切れた2分後、またメールが入る。


送信者 裕太。


『今すぐ電話して』

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