第四十六話 黄金の指先
相当の被害と共に俺は三人に勝利した。
三対一という絶望的な状況の中、瘴気を這わせた振動する俺の掌底を、奴らの腹に直撃させる。
薄布の上からでも丸分かりな程、腿を伝う確かな黄金水。
失禁する三人を尻目に、服を裂かれ全裸の俺はユーヘルムに、加勢するべく立ち上がる。
去り際、心残りが無いように三人に黄金水をぶち撒けた後、俺はその場を走り去った。
森の奥、ユーヘルム達の戦闘音が聞こえる。
どうやら彼女はまだ健在のようだ。
疲労困憊の精神に喝を入れながら特攻をする。
不意を突かれた形となった
男二人は俺の掌底の餌食となりその場に倒れ失禁する。
俺の新技である、黄金振動掌はものの一撃であらゆる敵を失禁させるのだ。
戦いった俺も気を失うように倒れ伏す。
近寄ってくるユーヘルムの影。
「……少し待ってろ、今回復する」
「大丈夫だ、大した怪我じゃない」
「嘘はつかなくていい」
「そんなんじゃない、ただ今は喉が渇いている。いつものアレ、頼めないか?」
「……いつもの?」
俺はジェスチャーで相手に意図を伝える。
そう俺の新技は魔力の他にモニアを消費して使うのだ。
だから新しいモニアが必要になる……
しばらくぶりのガブ飲みを結構する。
気を失う前に感じたのは、程よい苦味としょっぱさ、そして僅かな臭さであった。
《この度は【クレイモア戦記】を読んでいただき誠に有難うございます。
続きを読みたいと思われましたら評価やブックマークをして頂けると大変ありがたいです。
また、ご感想やご意見なども気兼ねなくお書き下さい。
作品の質を向上出来るよう努めて参ります》