第三十三話 禁忌の魔法再び
俺達は無力化した魔獣カーバンクルをギルドに引き渡し、今晩は解散する事にした。
ナッセは魔獣や魔族、魔物の存在に鼻が効くらしく、それらに携わる依頼をよく受けるのだそうだ。
今回も街中でカーバンクルの存在が確認された為、人に擬態している可能性も含め調査していたらしい。
わざわざ働いているところに接触したのも、警戒心が高く、逃げられたら捕まえるのが困難な彼等を欺く必要があったのだ。
「まぁ、私の鼻も確実じゃないから実際に脱がして確認しなくちゃいけないんだけどね」
「納得し難いような、そうじゃないような……」
「良いじゃないか、全部綺麗に片付いたんだしさ」
ポンッと俺の肩を叩くナッセ。
「今日はひとまず解散しよう、また明日ね」
「ああ……んっ!」
突然肩を抱かれ唇を奪われた。
ナッセの熱い舌が口の中に入ってくる。
しばしの接吻が続き、
「それじゃっ!」
そのまま帰るナッセを俺は黙って見送った。
女の俺にキスをするなんて、あいつそういう趣味か?
泊まっている宿を教えあったし、また会うことになるだろう。
俺は宿へ帰宅する。
手ぶらも何だと思ったので、開いていた店で焼き菓子を買っていった。
「すまない、遅くなったな」
時間は夜の七時頃であろうか。
大部屋の中にはラウラとリーネ、そして別に部屋を取っていたはずのサルアまで一緒にいた。
「アキメ殿、遅い帰りだな……何故そのような格好をしているかは、わざわざ追求しないが……」
俺のビキニアーマー姿を見て引いた表情のサルア。
「まぁな、俺もいろいろあったんだ。遅くなって迷惑を掛けたな皆」
「いや、別によい。しかし貴公がいない間に一悶着あってな、取り敢えずラウラ殿の話を聞いてやってくれ」
「ん?分かつた……」
ベッドに蹲るラウラに近付く。
「どうしたんだラウラ、何かあったのか?」
うつ伏せで枕に顔を当てているラウラ。
本当にどうした。
「クレイさんはどこにいったんすか?」
「クレイ?……ああ、実は声を掛けても返事がないんだ。多分俺が女体化の呪いを受けているせいだと思う」
「ウチも前にリーネの回復魔法を受けた時の話を聞いていたんで、もしかしたらって思ってたんすよ。今回も似たような理由でクレイさんが出てこれなくなっているかもって」
「そうか、ありがとうラウラ。君もクレイの事を考えていてくれたんだな。実は俺も一つ解決策を思い付いていたんだ」
「えっ、そうなんすか?」
顔だけこちらに向けるラウラ。どこか艶っぽい表情をしているのは俺の勘違いだろうか?
「その方法はな、俺がこの体で……その、やることだ……」
そう、多分この呪いは行為をする事で解呪出来る。
「ウチもそう思ったんす。だから……」
仰向けになるラウラ。彼女には今まで見た中で一番大きいニョッキが生えていた。
……さすがにデカすぎだろラウラのニョッキ。
「ウチがその役目をやるっす!任せて欲しいっす!」
驚愕する俺。
すかさずサルアから説明が入った。
「事の成り行きはラウラ殿が某の張り型で一人遊びを始めた事に起因する。呪いの詳細を知らなかった彼女は存分に遊び尽くした後、案の定生えてしまった訳だ」
なるほど、俺の解呪は後付で最初は自分が楽しんでいたのか……
「その後、突如ラウラ殿に生えた物を見てしまったリーネ殿がラウラ殿にせがんで、致すことになったのだ」
リーネを見やる。
たっぷりと溢れた甘酒がベッドを汚している。
追加清掃料待った無しだな……
「そこに某が訪れた。性欲に支配されたラウラ殿を嗜めつつ、先程の解呪方法を提案させてもらった」
「そういう事っす!」
「そういう事っす……じゃねぇよ!ほとんど理由が後付じゃねぇか!」
「後付でも何でも良いっす!今お兄さん……いや、お姉さんを治せるのはウチだけっす!」
腰を引くつかせながら、よだれを垂らしているラウラ。どうやら本当に俺とやりたいらしい。
「某は治るとわかっていても二度と生えるのは御免だな」
「サルアもこう言ってるっす!それともウチ以外に誰かいるんすか!?」
「それは……」
ふと頭をよぎったのはナッセの事だった。
もし、あいつに生えていたら俺は……
「い、いるんすか……お兄さんに!?意中の男が!?」
「いや、いないよ……」
「もぉー、びっくりさせないで下さいっす。それじゃ早速やりましょうっす!」
俺に寄って来てキスをせがむラウラ。
一瞬可愛いと思ったが、下に見えるエグすぎるニョッキに意識を持ってかれた。
これと……やるの?
俺、初めてなんだけど……
「ウチの大きいっすよね、えへへ……」
何でこいつ照れてんだ?俺はお前のニョッキに恐れを抱いているんだが。
でも、でも……ちょっと興奮しているのは事実だ。
「ラウラ、優しくしてくれ」
「任せて下さいっす!リーネみたいに意識飛ばしてやるっすよ!」
駄目だ、こいつの悪い魔族の部分が出て来ちゃってる……
でも、でも、でも……ちょっと興奮するのは俺の心が少しだけ女になっちゃてるからだし、仕方ないよね……
「せっかくだ、某も見学させて頂こう」
居住まいを正し、観戦モードのサルア。
こうして俺とラウラは女体化解呪の儀式を始める。
いつもより甘酸っぱく臭うラウラの脇臭が彼女の興奮度を表しているようだった。
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