豚まんラプソディ
"横浜にこだわってないよ。"
マナカはラータに言う。
"俺と豚まん食べたいだけなんだ。"
ラータもなんとなく嬉しい。
"逆に中華街行こうよ。"
ラータの車で1時間。
マナカもなんだか嬉しい。
復縁しての一か月記念日。
お互いただ忙しくて別れただけ。
お互い両思いとわかっていた。
"別れた三か月、ラータと一緒に
行った中華街が鮮明に夢に出てきたの。"
マナカは豚まんをフーフーしながら
ラータに言う。
"だから豚まん食べたかった。"
ラータはにやにやしながら言う。
"なら素直に中華街に行きたいって言えよ。"
マナカは言う。
"だから、いそ、、、あっそうか。
別れた理由じゃん。"
ラータは吹き出す。
"お前、俺を好きすぎ。"
豚まんを食べ終え、
2人は唇を拭いて
口づけを交わす。
"もう別れないからな。"
ラータの言葉に
マナカは目を潤ませた。