カスタードプディング
この作品は音声配信アプリ「Spoon」にてボイスドラマとしてCAST投稿しています。
「まいぷりんせすっ!」シリーズ1作品目
DICE声劇提出作品
【テーマ】ロマンス×護衛対象と護衛
【まい ぷりんせすっ!】
キャスト陣
姫そらじんな(以下 ジ 18歳
執事 Manta(以下 マ 21歳
隣町王子 おうみたま(以下 ミ 29歳
王子友達 朕はアコ(以下ア 29歳
母(ヒカル兼SE)ひなた (以下ヒ 27歳
子1(メル兼N)めれんげ(以下メ 5歳
子2(ユメ兼N)夜羅(以下ユ 3歳
本編
(ゆるゆるBGM)
メ「ままーお腹空いたぁー!」
ユ「ユメもー!ぽんぽんぐーぐーなってるー!」
ヒ「えー?さっき晩御飯食べたばっかりじゃないの。」
メ「ねぇ!デザートないのー?」
ユ「ユメ!プリン食べたい!」
ヒ「プリンなら昨日全部食べたでしょ?」
ユ「食べてないよーっ!」
メ「買ってきてよぉー!!」
ヒ「もう夜も遅いし、どこのお店も空いてないわよ…
コンビニに行くのもめんどくさいし…」
「あっ?そうだ!
代わりに、プリンが出てくる絵本読んであげよっか?」
ユ「ほんとに?読んで読んで!!」
メ「やったぁぁ!早く早く!!」
(ここから絵本 が始まる)
(優雅なBGM)
ユメのN
ここは、少しわがままなお嬢様
ジュリアが暮らす王国。エーデンタウン。
今日も、なにやら、騒がしい一日が始まろうとしています
SEひなた
(かわいい馬車の音)
ぱからっぱからっ
ひひーんひひーん
(目覚まし時計の音)ププププププ
ジ「(あくび)」
『遂に来たわね…舞踏会の日が…』
『今日こそは、イケメンの王子様を…』
「見つけるのよー!!」
(この間、マントルがジュリアの部屋に入る)
マ「ジュリアお嬢様…?」
ジ「……えっ?」
マ「大きな声が聞こえたもので…」
ジ「ちょっと!なんで!
ノックも無しに入ってくるのよ!!」
マ「…一応…ノック致したのですが…」
ジ「してないわよ!」
「私の耳には聞こえなかったもの!」
マ「…全く…お嬢様は…いつもそのように
私を叱りますね…」
ジ「お叱りは、大事なこと、でしょ?」
マ「(咳払い)」
ジ「な、なによ…」
マ「ジュリアお嬢様と出会ったのは10年前。
私が11歳の時。
一般市民特別招待パーティの日でした。」
ジ「そうだったかしら?」
マ「はい。
ジュリアお嬢様は、その時 8歳でございましたね。
まだ 可愛かった時期です」
ジ「まだ?18歳の今の方が可愛いでしょう?」
マ「いいえ。(溜めて)
ジュリアお嬢様は、可愛いではなく…
美人です…!!」
ジ「は?」
「えー!?!!」
(オープニングテーマ的なBGM)
全員「まい ぷりんせすっ!」
(タイトルコール)
メル N
(その頃、隣町アップルタウン
宮殿内では、、、)
ミ「おいっ!まだか!」
ア「はぁ?何がァ?」
ミ「何がって?笑
そんなもんひとつしかないだろ?」
ア「知らねーよ。んな事はァよ」
ミ「(ため息)
俺だけの可愛い姫に決まってるだろ?
MY Princessは、どこにいるのかって
聞いてんだよ!!」
ア「ッ…き、きもちわりぃな…相変わらず…」
(鏡を見て)
ミ「こんなにも美貌な顔立ちと
素晴らしいトーク力を持っているのに……
どうして女の子から寄ってこないのかにゃ?」
ア「確かにお前は、顔はイケメンだ。」
ミ「顔はってなんだよ!顔は!って!」
ア「お前にはひとつだけ、明確な問題点がある。」
ミ「な、、なんだよ!お願いだから!
この俺様に教えてくれぇ!!ちゃんと直すから!」
ア「それはな…」
ミ「……(ゴクリ)」
ア「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ!
発情期ですか?この野郎!!!」
場面転換(マントルの妄想)
マ「だーかーらぁ…!」
「ジュリアお嬢様のことを!」
「愛しているんですよー!!」
ジ「突然、そんなこと言われても…」
「ワタクシ…困ってしまいますわ…」
「だって…ワタクシたち…」
「元幼馴染で、」
「今は、姫と執事の関係よ?」
「これが、お父様にバレたら…」
「殺されてしまうわよ…マントル?」
マ「いいのです…お嬢様のためなら…」
「この命も…惜しくはありませぬ…」
ジ「もし…本当に…危なくなったら…」
「隣町に、駆け落ちを致しましょう」
マ「ハァイ…ジュリアお嬢サマァ…」
(現実に戻る)
ジ「…マントル?マントル??」
「おーい?マーンートール?!」
「返事しなさいよ!」
マ「ヒィ……… 」
ジ「(ため息)」
「あーーーーーーーーーーー!!」
「そういえば!昨日、冷蔵庫見たら
私のプリンがなかったんだけど?
知らない?」
マ「そうなのですか!それは大変だ!」
(無視するように)
ジ「ちょっとマントル!私のプリン…
いいや…カスタードプディング食べたでしょ!
あれは、アップルタウンから
仕入れた高級のカスタードプディングなのよ!
カラメルソースがそんじゃそこらの
カスタードプディングとは、違うんだから!!
今すぐ買いに行くわよ!
全くもうっ!
これだから、マントルったらっ…
せっかくの舞踏会に遅れてしまうじゃないの…」
マ「(ため息)それ、俺じゃないのにな…」(ボソッと…)
(場面転換)
メルN(アップルタウン 商店街にて)
ア「アア…めんどくせー
てか、なんで、お前の世話役でも
なんでもねぇのに…
こんなところまで連れてきたわけ?」
ミ「俺たち大切なfriendでしょ?アコッティ?
何言ってんだが。
ここに来た理由? 舞踏会が今日あるだろ?
毎回、商店街には、人が沢山集まってるから
その分 素敵なLadyたちに会えると思ってね?」((きらんっ✩.*˚
ジ「ほらーっ!はやくっ!きてーっ!」
マ「こらっ。お嬢様!走らないで!」
ミ「…?あの子は…
エーデンタウンの姫様か?」
ア「んっ?あぁ…あの隣町の
ワガママなガキな。」
ミ「なんでそんなこと言うんだよ…」
「あの娘は、そこがいいんだよ!」
ア「ふぅーん…まぁ、どうでもいいけどよ…」
ジ「あの…すみません…
ここらへんにカスタードプディングの
お店は、ありますか?
いつもお父様に頼んでるから分からないの」
ミ「!?…その角を右に曲がって
まっすぐ行ったら…あるはず…」
ジ「ありがとっ!助かったわっ♡」
「行きましょ!マントル!」
マ「はい。ジュリアお嬢様♡」
ア「…?執事と姫なのに…なんであんなに
イチャイチャしてやがるんだ?」
(興奮するミタマ)
ミ「…ハァハァ…
ジュリア…可愛すぎじゃないか?」
ア「うん。執事もお前より全然
イケメンだった」
ミ「はぁ?世界一、イケメンで優しいのはこの俺様だよ?正真正銘、ミタマしかいない。」
(妄想)
ユ「いっぱいちゅき…」
ジ「きゃー!かっこいいー!」
ヒ「セクシーで興奮しちゃうわ…」
メ「世界で1番愛してるー!」
女の子全員(ミタマ様しか勝たん!!)
ミ「おう。そうかありがとう((デレデレ」
「お前らまとめてぶちゅ(*´³`*) 」
「禁断のリップ塗っていく?」
ア「おrrrrrrr…」
「マジできっしょ…引くわァ…
いや、もうとっくに引いてたわ…(小声)」
ミ「ん?何かいったか?」(圧)
ア「いや?何も…?」
「ミタマは、最高の王子だと思うぜ(棒)」
ミ「そんなに褒めても何も出ないぞ?」
「ん?アコッティもキス欲しいのか?」
「いやぁ、俺様は女の子にしか
興味ないんでね?ごめんな?」
ア「ァァ…俺も、女しか無理だよ笑」
(場面転換)
ジ「あったわ!カスタードプディングのお店!」
マ「ほぅ、ここが!」
「まるでお城のような見た目なのですね…」
ジ「そうなのよ!外観も可愛いでしょ?」
「(匂いを嗅ぐ)
ほら!カラメルソースの
あまーい香りもするの!」
マ「(匂いを嗅ぐ)
ほんとだ!
じゃあ早速中に入って買いましょうか!」
(ドアの閉開音)
(本を閉じる)
ヒ「はい。今日の読み聞かせはここまで。」
「続きは明日ね?」
メ「ええー!もう終わりなのー?」
ユ「続き気になるよー!」
ヒ「だーめっ!もう、遅い時間なんだから。」
メ「んーっ…分かった…」
ユ「ユメたち偉いから…我慢しゅる…」
ヒ「偉いわね。よしよし。」
「メル、ユメおやすみなさい。」
メ「おやすみなさい。」
ユ「おやしゅみ…」
ヒ「ふふ。可愛い。すーぐ寝ちゃって…
よし、この子たちの明日のおやつには、
美味しくてあまーいカスタードプディングを
作ってあげますか。」
おしまい。