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カオスエンドワールド  作者: 真名瀬 照
序章
17/20

曰く予言の救世主


 残夜。まだ明けない夜の暗闇が朝が近づいたことにより薄っすらと姿を霞ませ始めた頃、腐食して脆くなったコンクリートのあちこちから植物が生い茂る廃墟の中を勇輝達は歩いていた。


「何とか撒けたみたいだね」


 先頭を行く傍観者が淡々と話す。振り返ったその人物の顔を、しかしフードを深々と被っていてうかがい知ることは出来ない。窮地を救ってくれた恩人の後を黙ってついていく勇輝は、果たして聞いていいのだろうかと迷いながらも、


「アリス・・・・・・だよね? どうして正体を隠してるの・・・・・・?」


 恐る恐る尋ねた彼に、立ち止まり、フードを脱いで振りかえった少女は――――苦笑いを浮かべていた。


「バレちゃったかー、残念」


 それは勇輝の知るカルディア・E・アリスという少女像そのもので、既に伊吹やダリエラの変貌ぶりを見てしまったが故に彼女もまたそうなのではないかと危惧していた。しかしいざ蓋を開けてみれば彼女に関しては何も変わってはいなかった。その事実にどこか彼はほっとしていた。


「一体何が起きてるの? 伊吹やダリエラはあんなだし、あの怪物は何? そもそもここはどこ?」


 疑問を一気に吐き出す彼に、アリスはんーと唸った。


「とりあえずまずは安全な場所まで逃げよう。ここはまだ危険地帯だから彼らに見つかる危険性があるし、話はそれからで」


 そう告げてアリスは再び背を向けて歩き出す。仕方ないので勇輝もそれについていく。すると廃墟の奥に見覚えのある機械があった。


「これは・・・・・・」


 それは設置型()双方向(ディ)広域()生体転送装置()と呼ばれる転送装置だった。しかし相当放っておかれていたのか埃を被っているしちゃんと動くのかすら怪しかった。


「これで安全な場所まで一瞬で行けるよ」


「でも電源入ってないし、電気だって・・・・・・」


「大丈夫。電気なら一回分くらいはあるから」


 そう言うが早いかアリスがイディースに触れる。するとばちっという静電気の弾ける音がして古びた機械装置が眠りから目を覚ました。


「本当に点いた・・・・・・!」


「さ、行こう」


 アリスがイディースの中央に立って勇輝を呼ぶ。本当に安全な場所に繋がっているのだろうか? そんな心配が彼の胸の内にはあった。そもそもあの研究施設から安全な場所だと言って脱出させたのは彼女だし、今回はちゃんと大丈夫なのだろうかと。


「どうしたの? 早く行こう」


 そんな心配をしているなど露程も思ってない彼女が小首をかしげて再び呼びかける。その顔に毒気を抜かれ、勇輝は観念して彼女の隣に立った。そしてイディースが正常に起動し青白い光と共に二人は別の場所へと運ばれる。


 再び視界が開けた時にはそこは荒廃した廃墟の街ではなく、八割がた崩壊し生い茂る木々や枝葉が屋根替わりをしている倉庫のような場所の中に勇輝達はいた。そして彼の目の前には草が生い茂った緑の急勾配があった。どうやらここは坂道の途中に建てられた場所のようだった。


 運ばれてきたアリスは特に周囲を気にする素振りもなく扉すらなくなっている倉庫から出て急勾配を上っていく。無言で進む彼女に勇輝もその後を追うように坂を上る。


 途中、勇輝の鼻を潮の匂いが掠める。ここは海なのか? 彼が周囲に耳を澄ませると波の音が聞こえてきた。どうやらすぐ近くにあるらしい。


 坂自体は傾斜は急なものの長さはさほどなく1分とかからず上り切った。すると前にいたアリスが彼に先を見るよう視線で誘導する。そして勇輝は促されるままに、暁天(ぎょうてん)に昇る朝日の下に露わとなったその光景を目に焼き付けた。いや、焼き付けられたと言った方が正しいだろうか。


 二人が立つ崖の上から目にしたもの。それは一面の大海原だった。波が引いては満ちてを繰り返し、風が潮の匂いを運んでくる。朝日に照らされ輝く大海はとても美しいものだった。しかし、だからこそ“普通ではないもの”が際立ちその美麗さを異質なものに変えていた。


 神聖さを覚える程の大海原に存在する異端。それは人間が作りだしたはずのもの――――見るも無残な残骸と成り果てた都市の残滓(ざんし)。廃墟となった高層ビルの群れが視界一杯に水没し、そこに文明があったことを強烈に物語る。そしてそれは彼がよく知る建物や日本語表記の看板などもあちこちに散乱していた。とどのつまりそれは――――、


「ここは――――――――東京、なの・・・・・・?」


 放心状態の勇輝の口をついて出た問いに、アリスは静かに頷いた。ここは間違いなく“日本の首都”だと。

彼女の言葉をすぐに呑みこむことなど出来るはずもなく言葉をなくす勇輝。しかしよく考えてみれば辻褄の合わない話ではない。もし最初から“東京が水没すると政府が予知していたのなら”首都を富士のふもとへと移転させたのも頷ける。けれど一つの都市が水没したなどという話を彼は聞いた覚えがなかった。


「覚えてないのも無理ないよ。だって君は“眠ってた”んだから」


 まるで心の内を見透かすように彼女が語る。いや待て、今彼女は何て言った――――?


「眠って、いた・・・・・・? 何を言って――――」


 虚言壁にも似た意味不明の冗談を口にするアリス。だが彼女は勇輝の訝しむ視線を気にする素振りもなく話を続ける。


「眠ってたんだよ。“世界が滅ぶ瞬間も”、君は」


 少女の顔から表情が消えた。だが何よりもその目が嘘でも冗談でもなく“事実である”と語っていた。だがそれでも勇輝には彼女の言ってる意味が全く以って理解できなかった。それもそうだろう。“もう世界が滅んだ”などという言葉をどうして鵜呑みに出来ようか。


「君はずっと眠ってたんだよ。コールドスリープ――――人体冷凍保存(クライオニクス)という身体を急速冷凍して仮死状態にした後保存して長い年月を経た後に解凍して蘇らせる技術――――つまりは冬眠してたんだよ、ずっと」


「――――」


 勇輝は今聞いたことを脳裏で噛み砕いて整理していく。つまりはこういうことか? 俺はずっとその人体冷凍保存(クライオニクス)とかいう技術で仮死状態にされて眠っていてその間に世界が滅んだと。そんなの――――、


「――――待ってよ・・・・・・! それじゃ俺が今まで過ごして来たあの場所は何? まさか夢だとでも言うの・・・・・・!?」


 片手で顔を押さえて頭を抱える勇輝に、けれど彼女はそれは違うと首を横に振った。


「あれは夢じゃないよ。だけど現実でもない。“Simulated(シュミレーテッド) reality(リアリティ)”って言って現実と区別、判別が不可能な程再現された“仮想現実”――――ようは君が暮らしていたあの場所は“現実そっくりに作られた電子空間上の世界”だったんだよ」


「つまりあの街も、あそこにいた人達も、あの場所で起こったことも全て偽物だったってこと・・・・・・?」


 そういうことだと彼女は頷いた。ショックのあまり立ち直れず、呆然自失のまま立ち尽くす勇輝。それもそうだろう。自分が過ごしていた世界が偽物だと断言されて衝撃を受けない方がおかしいのだ。過ごしてきた日々が全て零と一の数列で出来たものだと聞かされれば誰でも精神に影響が出るのは当然だろう。少なくとも、彼はあまりにも酷なその真実をすぐに受けとめて笑っていられるだけの心の強さは持ちあわせていなかった。


「確かに君が暮らして来たあの場所はデータ上の世界に違いはないよ。けどあそこにいた人達は“完全な偽物”とは少し違う」


「どういうこと・・・・・・?」


「あそこにいた人達はね、勇輝。全員“死んでしまった人のデータを元に本物そっくりに再現”した、“疑似人格を用いたNPC”なんだよ」


「死んだ人の、データ――――?」


 眩暈(めまい)がした。あの場所にいた人達全員、死んだ・・・・・・? それはつまり彼のクラスメイト達や両親すらも、もう――――、


「――――勇輝!?」


 ぐらりと視界が歪み倒れそうになった彼をとっさにアリスが支える。無理もない。ただでさえ受け入れがたいことなのだ。それがこれだけ一度に沢山与えられれば許容量を超えることなど当たり前だったと、少女は一人胸の内で反省した。


 まだ伝えるべきことは山程あった。しかし彼の今の状況を鑑みるに体調が回復するまで待つべきだろうかとアリスは考えていた。しかし、


「・・・・・・一つ聞かせて。あの世界にいた人達が死んだ人のデータを元に作られたNPCなら、俺とアリス以外あの場所にいた人間は全員もうこの世にはいないってこと?」


 青ざめた顔で問いかける勇輝に、だがしかしアリスはまたしても首を横に振った――――違う、と。


「確かにあの世界にいた人達は“君意外”全員死んでしまった。だけどね勇輝――――“あの世界で生存していた人間は君だけなんだよ”」


 彼は目を見開いた。それは一体どういうことかと。問い詰めるように見つめる彼の視線に少女はどこか躊躇うように、申し訳なさそうに、眉をひそめて薄く笑うと、支えていた手を彼から放して少し距離を取った。


「・・・・・・・・・・・・私はね、“最初から人間じゃないんだ”」


「それは、どういう・・・・・・?」


「――――“自立型人型支援AI・タイプA・アリス”――――“それが私なの”」


 思考が停止した。アリスが、AI? 勇輝はまたしても呆気に取られた。彼女は自分をAIだと言った。しかし彼の目にはどう見ても同じ人間にしか見えなかった。目の前の少女の姿のどこにも機械らしさは見られない。関節の継ぎ目も、機械らしい駆動音も一切ない。これでAIだと言われても信じがたいものがあった。しかし、それを裏付ける証拠となるものが一つだけ存在した。


 それは先程逃げていた時、勇輝を助けるべく現れた彼女が取った行動――――彼女が伸ばした腕の周りに現れた半透明のスクリーン群が高速で回し始めた直後、ダリエラの様子がおかしくなったり世界が次々に変わっていったりと不可思議なことが立て続けに起こった。もしあれが彼女の仕業だと考えるならば彼女自身がAIという話も嘘ではないと言えなくもない。しかし納得できるかはまた別問題であり勇輝はどう受け止めていいか分からずにいた。


「アリスが本当にAIなんだとして、じゃあ伊吹やダリエラ・・・・・・それにあの怪物も同じAIってこと?」


「ううん、彼らはAIじゃないよ。怪物は文字通りの怪物って認識で合ってるけど、國津伊吹とダリエラの両2名はAIでもなければ人間でもない――――」


 アリスは目を伏せ、どこか物悲し気に、彼らの正体を口にする。


「――――“終末兵器”――――それが彼ら“世界を終わらせた者達”の名なんだよ」


「終末――――兵器――――?」


 聞きなれない言葉の響きに彼は戸惑う。終末とはつまり終わりを意味し、かつその後ろに兵器と付くのだからその字面だけでも物騒極まりない代物であることだけは何も知らない勇輝でさえ理解出来た。


「ゲノム編集技術を用いた遺伝子の組み換えによって生み出された“生物兵器”のことを終末兵器と呼ぶの。彼らは世界を簡単に亡ぼせる程の力を有する人智を超えた存在であり人間を止めた怪物そのもの。兵器の持つ超常の能力の前には国ですら太刀打ち出来なかった。そんな者達を野放しにし続ければどうなるかは誰の目にも歴然で・・・・・・」


 そこまで言って何かに気づいた少女は眉をひそめて、


「・・・・・・そういえば、どうして世界が滅びたのか肝心なことを話忘れていたね」


 苦笑いを浮かべるアリスの言葉に勇輝もはっとなる。そうだ、そういえば肝心なことを聞いていないと。彼女は続ける。


「疫病の世界的流行に暴動や自然災害。それらが原因の物資や資源の不足により世界規模で戦争が起きた。国家間で他国に負けないよう技術力を競い合い次々に新兵器を導入し、ついには核兵器も持ちだされる戦争にまで発展した」


「戦争・・・・・・。じゃあ、滅んだのはその戦争のせいで・・・・・・」


 悲痛な面持ちで一人納得する勇輝に、それは早とちりだとアリスは頭を振る。それも一つの要因だが、根本的な原因は他にあると。


「君は予言とかそういうのは信じる?」


 唐突な質問に彼は面喰いながらもいいやと首を横に振った。


「予言ってあれだよね? 都市伝説とかそういう・・・・・・。確かに話としてはよく出来てるとは思うけど、純粋に信じるかと言われれば・・・・・・」


「ならもし目の前に100%当たる予言書があったとしたら、君はどう思う?」


「それは・・・・・・本当に全部当たるなら信じ――――」


 そこまで言って気づく。まさか――――、


「――――そう、“世界は予言のせいで滅んだんだよ”」


 あまりにも荒唐無稽なことを口にする少女。そんなことで? 信じがたい理由に勇輝は動揺を隠せずにいた。そもそも誰が信じられるだろうか、“予言書が元で世界が滅んだ”などという(たち)の悪い妄言を。しかしアリスはそれが真実だと淡々と語る。


「旧約聖書、イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、死海文書(しかいもんじょ)推背図(すうはいず)にタルムード。数えあげればきりがないけどそういった予言書――――聖書や聖典といったものが全てのことの始まりなんだよ」


「どういうこと・・・・・・?」


「予言には大きく分けて二種類あるんだよ。一つは文字通りの予言――――偉人なんかが残した個人的な“未来予測”。そしてもう一つは神示や神託と呼ばれるもの――――聖書や聖典なんかがそれに当たるんだけど、問題はこっちでね。簡潔に言うとそれらは“未来を予知したものではなく”、“神様からの未来への計画表であり指示書”なんだよ」


 計画表――――神が人間へと授けた指示書。理想郷へと辿り着く為の筋道が書かれた聖なる書物。それ自体はただの文字を綴った本に過ぎない。だがそこに書いてある内容を人間が実行に移すことでその真価を発揮するもの。それが神示または神託と呼ばれるものの正体だとアリスは言う。


 だがもしそうなのだとして、それの何が問題なのかと勇輝は眉根を寄せた。もし本当に理想的な世界へと辿り着く為の方法が書かれているのならそれは良いことではないのかと。


「確かにその通りに動いて理想的な世界へと辿り着くのなら何も問題はない。むしろ皆が幸せになれるんだから願ったり叶ったりだよ。けどね勇輝、神示や神託っていうのは必ずしも良いことばかり書かれている訳じゃないんだよ」


 そう告げられて彼はようやく理解した。確かに一見良いことに思える。しかしどんなに優れたものでも欠点があるように聖書や聖典に書かれていること全てが人にとって歓迎するべきこととは言い難い。つまりは――――、


「起こしたっていうの・・・・・・!? 描かれている災厄を、“人為的に”・・・・・・!?」


 アリスは静かに頷いた。その通りだと。


「誰もが理想の世界を夢見てる。それが大きい程、途方もないものであればある程、苦しみも理解されない孤独も増していく。だからこそ聖書や聖典と言ったものに人は自分の理想を重ね、共感し、縋るんだよ。これこそが私の理想を叶えてくれる存在だと」


 信心深ければ深い程にね、と彼女は付け加えた。

誰もがこの世界は地獄だという。苦しみに満ち溢れていて息をすることすらままならないと。だけど皆大なり小なり理想の世界を夢見ていて、だからこそ目の前にそれを叶えられる存在が現れた時、縋ってしまうのだと――――“これで救われる”と。


「だからこそ“彼らは世界を荒らした”。描かれている通りに。そうすれば必ず“救世主”が現れて全てを救い理想郷へと導いてくれると。けれど待てど暮らせど“救世主は現れなかった”。だからこそ彼らは躍起になって世界を荒らした。荒らして荒らして、荒らし続けて――――とうとう世界を滅ぼす“災いの芽”を産んでしまった」


「それが終末兵器・・・・・・」


 アリスは再び静かに頷いた。


「人と人との争いは、皮肉にも終末兵器の登場により兵器同士の闘争へとシフトしていった。しかし当然強すぎる力を持った存在は人間には制御出来ず、兵器達は政府の管理下を離れそれぞれが自身の望むままに力を振るい始め、そしてついには世界を滅ぼすに至った。その人ならざる者達の闘争を、私達はこう呼んでる――――“終末戦争”と」


「終末、戦争・・・・・・」


 勇輝は固唾を飲みこんだ。そんなものが眠っている間に起こっていたなんて。しかしそんな世界が滅ぶ程の戦争が起きていたにもかかわらずよく自分は眠りこけた状態で生き延びることが出来たものだと彼は思った。それは人間という種の多くが死に絶えた戦争において奇跡と言わざるを経ないことで、だからこそ自分が生き延びられたことに疑問を感じた。“本当に奇跡的に助かっただけなのか”と。


「そんな戦争が起きたのに、どうして俺は生き延びられたの? それも眠ったままの状態で・・・・・・」


「それは“私達”が君を“守ったから”だよ。どうしても、君を死なせる訳にはいかなかった」


「死なせる訳にはいかなかった・・・・・・? それはどういう・・・・・・」


 勇輝の問いに、朝日を背にした少女は告げる。夢見るように、物語る。


「曰く、それは終末に現れる。曰く、それは時が来るまで誰にも見つけられない者だと。曰く、それは決して強い存在ではないと。曰く、それは総てを救う者であると――――かつて人々が探し求め、終ぞ見つけられなかった救い手を、私はとうとう見つけた――――」


 機械の少女は夢見るように謳う。祈りと、ほんの少しの熱を含ませて。それは今だ誰も成し得なかったものを達成したかのような興奮と共に、確信を以て告げられた――――。


「君こそが――――この世界を真に救う、“隠された救世主(メシア)”――――この世界の、“最後の希望”――――」


 機械の少女は言った、かつて予言に描かれた救世主は現れなかった――――いや、誰にも見つけられなかったと。しかし世界が滅びる直前、彼女はその救い手を見つけたのだと。それこそが道島勇輝という少年なのだと彼女の目が力強く訴えていた。だからこそ君を守り、その命を繋いだのだと。故に少女は少年に願う。祈るように、その願望を――――、


「だからお願い、どうか私と共に来て――――。私と共に、世界を救って――――――――」


 暁天(ぎょうてん)の下、機械の少女が告げた願いを前に、目覚めたばかりの救世主(しょうねん)は――――ただただ戸惑うことしか出来なかった――――。

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