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才能に愛されし者  作者: きんめ
第二章 魔法学院編
41/69

禁句

今回短いです。


投稿が遅くなってしまい、申し訳ありません。

ただいま、カクヨムのコンテストに出品する作品を書いているため、なかなかこちらの執筆が進んでおりません。


長期休みが終わればある程度の執筆時間は取れると思いますので、それまで待っていただけると嬉しいです。


そして最後に、9月に入るまで更新止まります。

ご理解の程、よろしくお願いします。

「あー、まだ落ちこぼれどもが居やがる……」


 声のした方へ意識を、向ける。

 そこには、Aクラスの担任が生徒達を引き連れて立っていた。


「先生、どうしてCクラスは落ちこぼれ何ですか?」


 Aクラスの生徒の一人問う。

 それに対してAクラスの担任は、


「どうしてかって? Cクラスっていうのは本来、魔法が上手く使えないやつを集めているクラスなんだ。故に、落ちこぼれ。理解したか?」


 と、答えた。


「はい、理解しました」


 問うた生徒も、担任の言葉にそう返す。


 今のやり取りを聞いて、ゼノ達は俯いてしまった。

 恐らく、今までも同じようなことを言われてきたのだろう。


「ところで、Cクラスの担任……ルナとか言ったか? 今から訓練場はAクラスが使用する。落ちこぼれどもがこの訓練場を使用する資格はない、早く立ち去りたまえ」


 Aクラスの担任に声をかけられた俺は……言葉を返すことができなかった。

 “落ちこぼれ”という言葉が脳裏に張り付いて離れない。

 この世界では、俺は落ちこぼれじゃないことは分かってる。

 だが、どういうわけか前世の記憶が浮かんでくるのだ。


「……」


 ……口が動かない。

 俺も生徒達も、もう落ちこぼれなんかじゃないのに……。

 


「その言葉、撤回してください」



 俺が何も言えないでいると、背後に控えていたアミーがAクラスの担任に物申した。


「……撤回だと?」

「落ちこぼれという言葉を撤回しなさい」


不思議そうに首を傾げるAクラスの担任に、アミーが強い口調で返す。

いつもは冷静沈着なアミーが、今は怒っていた。


「メイド風情が何を……」

「教師風情が何を言っているのです?今のCクラスの生徒達を見て、あなたは何も感じないのですか?」

「っ!?」


アミーの言葉を聞いたAクラスの担任が目を見開いた。

言い返されるとは思ってもみなかったのだろう。


「フフッ……ハハハハッ!」


直後、Aクラス担任が笑いだした。

そして、そのままアミーの前に歩み寄っていく。


「その堂々とした態度。気に入ったぞメイド、お前を私の側室にしてやろう。この魔法国家ピランジェで子爵位を賜っている私の側室にしてやるのだ。光栄に思え」


アミーの目の前に立ったAクラスの担任は仰々しく言い放ち、アミーのか細い腕を強引に掴んだ。

その瞬間ーー宙に鮮血が舞った。


















いつもブックマークなど、ありがとうございます。

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