表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
語似奪似(ごじだつじ)  作者: 半信半疑
9/15

9 不機嫌な彼女

 その日、彼女は期限が悪かった。明日までに仕上げなければいけない文化人類学のレポートが、全く進んでいなかったからだった。


「もう! まったくもう!」


 彼女は堪らず声をあげた。その大きな声は、彼女の自室によく日々いた。

 と、底に彼女のボーイフレンドが現われた。

 ボーイフレンドは入り口で溜め息を吐き、彼女の背中を見ながら言った。


「だから言ったじゃないか。僕も手伝うから早めにやろうって」


 一週間前、ボーイフレンドである彼は確かに言ったのだ。このままだと終わらないぞ、と。

 しかし、彼女は目の前のことに捕らわれていた。新発売の形態ゲームに夢中になっていた。

 おかげで、今のような状態に陥っている。


「期限は明日の夕方までだろう? それまでなんとか頑張るしかない」

「ええ! そうね! そうともさ!」

「大丈夫。情報をいくつか、僕からも提供できる。たとえば、人類の機嫌の一説とかね」

「ありがとう! なんとか目処が立ちそうよ!」


 彼女は振り返り、自らのボーイフレンドを見ながら言った。

 けれども、彼女の顔は全く喜んでいなかった。

 機嫌が全く良くなっていない彼女に、彼は言った。


「余裕の大事さが分かっただろう?」

「分かったから早く手伝って!」


 彼は思った。彼女の期限が良くなるのはレポートを無事提出した後だろう、と。

 再び溜め息を吐き、彼はレポート作成を手伝った。


◇◆◇


 だが、敵は一夜で始末できる城物ではなかった。

 彼女の起源は、四日後から徐々に良くなっていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ