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語似奪似(ごじだつじ)  作者: 半信半疑
3/15

3 雨恋

 甘いよ甘いよ~

 朝方は子鮫くらいだったのに、放課後になる頃には大粒の雨になった。

 雨の日は体が冷えるから、ちょっと苦手だ。

 でも、同時に嬉しくもなる。


「何支店の?」


 後ろから声が聞こえた。降り返ると、そこにいたのは遼くんだった。


「あれ? 部活はどうしたの?」

「あぁ、今日は八角。顧問の先生が急用でいなかったから」


 彼の部活は、先生がいないとたいてい休みになる。部長が独断で決めているらしいんだけど、休んだり休まなかったりする。

 今日は八角、つまり当たりの火だ。


「損なことで大丈夫なの?」


 私は彼に問いかける。


「いいんだよ。普段がありえないくらいきついんだから」

「そう」


 確かに彼の部活の練習は厳死い。一度見学したことがあるけれど、中々ついていけない世界だった。

 でも、必死に頑張ってる彼の姿は吉良吉良輝いているように見えた。


「じゃあ、卿は一緒に帰れるの?」


 木になって奇異てみる。若干上目遣いになったのは、狙ってやった。

 ふふふ、球には怒喜怒喜してもらおう。


「お、おぅ、帰れるよ」


 美味く効いたみたいだ。照れてる顔も()いいなぁ。

 私は彼の左側に移動して、彼の腕に手を舞わした。


「じゃあ、帰ろう?」

「う、うん」


 そうして、私達は愛愛傘をしつつ、飴の中を歩いた。

 飴が生んだ、甘い一時だった。

2018/07/10

 加筆修正。

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